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PWC:第3戦ライムロック・パーク、でホンダ・シビック・タイプR TCRが今季2勝目

2018年05月31日 17:51  AUTOSPORT web

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R1でポール・トゥ・ウインを決め、今季2勝目を飾ったライアン・エバースレー
北米の2大GTシリーズのひとつ、PWCピレリ・ワールドチャレンジで今季から新設されたTCRクラスの第3戦が、5月25~27日にライムロック・パークで開催され、リアルタイム・レーシング(RTR)のライアン・エバースレー(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が今季2勝目をマーク。この勝利とレース2の5位入賞を合わせて、ドライバーズランキング首位を維持している。

 土曜午前のレース1に向け、予選から速さをみせたRTRのシビック・タイプR TCRは、スタートでも順調にホールショットを奪うと、2周目から早くも後続に対して充分なマージンを築いていく。

 しかし3周目に入ったところで、エバースレーのチームメイトであるアダム・メルゾン(FK8ホンダ・シビック・タイプR TCR)とアウディRS3 LMSが絡み、バリアに激突するクラッシュが発生。これでセーフティカー導入となり、リードが消失してしまう。

 エバースレーの背後には、新規シリーズの序盤を席巻した名門ブライアン・ハータ・オートスポート(BHA)の2台、ヒュンダイ・トップカスタマーのマーク・ウィルキンス、マイケル・ルイスのヒュンダイi30 N TCRが虎視眈々とポジションアップを狙ったものの、危なげなくリスタートを決めたエバースレーは首位を堅持。

 そのままトップチェッカーかと思われたが、40分のレース時間終了が迫った残り3分の時点で、混走クラスとなるTCA部門のマシン同士がクラッシュし、赤旗中断の波乱が発生。そのままレース成立となり、エバースレーが今季2勝目を飾った。

「このホンダ・シビックは偉大なマシンだね」とご満悦のコメントを残したエバースレー。

「全体的にこのレース1の結果にはとても満足している。このTCRには世界的なBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)の運用規則があり、そのBoP調整が行われるのがPWCのリザルトだけによらないところが最高だ」

「つまり、世界のツーリングカー・シーンで何が起きているかを示すものでもある。RTRとしても、このFK8ホンダ・シビック・タイプR TCRがそうした他のカテゴリー同様に勝てる能力があるマシンだと証明することができた」

「僕らの野望はこのレースカーやロードカーを買いたいと思ってくれるカスタマーやユーザーを世界的に増やすことだ。ポールポジションを獲り、全ラップでリードし、レースを勝ち獲った。ブランドにとって最高の日になったし、RTRのみんなが素晴らしい仕事を成し遂げたね」

 続く日曜のレース2は、ポールポジションから発進したBHAのマイケル・ルイス(ヒュンダイi30 N TCR)が雪辱の勝利を挙げ、今季2勝目。フロントロウからスタートしたエバースレーだったが、スタートで3番グリッドのBHA、ウィルキンスのi30 N TCRにかわされ、3番手にドロップ。

 さらにこのスタートでフライングのペナルティを取られてドライブスルーを課され、一時トップ10圏外にまでドロップするも、2度のセーフティカー・ランなどを活用し、ファイナルラップにも1台をかわして5位までカムバック。

 ワン・ツーを決めたBHAに続き、このライムロックがデビュー戦となったコープランド・モータースポーツのブライアン・オルティズ(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)が3位表彰台を獲得。4位ジェレミー・ダニエル(アウディRS3 LMS)に続いて5位入賞のエバースレーが、選手権首位の座をキープしている。

 続くPWCのツーリングカークラスTCR部門の第4戦は、ポートランド・インターナショナルレースウェイを舞台に、7月13~15日に開催される。