FIAは、F1モナコGPでフェラーリのERSとバッテリーシステムを詳しくチェックした結果、違法性は見当たらなかったと述べていたものの、カナダGP以降も、より優れたモニタリングシステムを利用して、引き続きフェラーリのシステムを監視する考えを示した。
ツインバッテリーシステムを使用するフェラーリが、密かに規則で制限されている以上のエネルギーを引き出している可能性があると考えたメルセデスは、FIAに問い合わせを行った。FIAはアゼルバイジャンとスペインで調査を行った後、モナコの初日プラクティスでもフェラーリのERSを監視した。その結果、違法な行為は行われていないという結論に達したと、FIAレースディレクターのチャーリー・ホワイティングはコメントした。
しかし一方でホワイティングは、今後、より簡単なプロセスで使用できるモニタリングシステムを導入する考えであると語った。来年には、新たなセンサーを用いた、より正確なシステムを取り入れたいということだ。
「複雑なルーティンを経て、フェラーリのシステムは問題ないということを確認することができた」とホワイティングが述べたとCrash.netが伝えた。
「しかし常に確認するためにこの手順を行うわけにはいかない。追加の手段を取り入れる方がいいと思う」
「カナダでは追加のモニタリングシステムを用いる予定だ。しかし追加のセンサーの方は、いつ導入できるか分からない。来年になるかもしれない」
「それでもカナダで使用するのはこれまでよりも優れたシステムであり、この数戦に比べると、より迅速に作業を行うことができ、仕事がやりやすくなるだろう」