ルノーF1チームのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、日曜のモナコGPでルノーのドライバーたちがそれぞれのタイヤに苦戦したことから、チームはピレリのタイヤの理解を深める必要があると述べている。
モナコGPではニコ・ヒュルケンベルグが8位、カルロス・サインツJr.が10位となり、ルノーは2台ともポイント圏内でのフィニッシュを飾った。
ヒュルケンベルグが自身の結果に全体的に満足している一方で、サインツJr.はチームの戦略決定に不満を感じており、16周目にウルトラソフトタイヤに履き替え、残る62周を走行するという決断に疑問を抱いている。
サインツJr.は、今になってみればスーパーソフトタイヤで走行すべきだったと考えているが、アビテブールはそれには同意しない。
「ウルトラソフトではなくスーパーソフトに変更していたら、終わりに近づくにつれて状況はさらに悪くなっていっただろう」とアビテブールは述べた。
「ウルトラソフトに交換するときには、なぜそうするのか不明確だったかもしれない。しかし終盤に近づくにつれ、我々は正しいことをしたことがはっきりした」
「彼にとっては非常に難しいレースだった。ニコ(・ヒュルケンベルグ)がレースを完遂できるよう、彼はニコに進路を譲らなければならなかったということもあった」
「これらのタイヤを理解するのが大変難しいということがまた明らかになった。ニコのレースは非常に厳しいものになりそうだったが、突如としてタイヤの性能が戻ったのだ」と彼は付け加えた。
ルノーはコンストラクターズランキングでマクラーレンを抜き4位に浮上したが、アビテブールはチームにとって解決する必要がある問題はタイヤだと主張している。
「昨年のモナコGPよりはるかに良い結果が出たという事実があるものの、最近のレースで我々は競争力を発揮できていないし、タイヤのマネジメントと理解についてはさらに作業をする必要がある」
「現在の状況では、我々は10番手以内から予選タイヤでレースをスタートするよりも、11番手でスタートして自由なタイヤ選択をした方が良いようだ」
「我々より上位のチームは明らかにその方法を機能させているから、我々にも可能なはずだ」