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南仏老舗スイーツを古都京都で味わう 限定抹茶味も登場 「日本とプロヴァンスの完璧なマリアージュ」

2018年05月31日 10:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

熱々のチョコレートを流し込むブールショコラ
1948年創業、70年も親子代々で受け継いできた南仏プロヴァンスのパティスリー老舗ブランド「La maison JOUVAUD」の京都祇園店が、5月25日にオープンした。町屋づくりの古民家を大胆にリノベーションした同店では、「La maison JOUVAUD」で人気のスイーツだけでなく、抹茶味やほうじ茶味の限定スイーツや、ブールショコラに熱々のチョコレートソースを流し込むメニューを通年提供するという。

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フランスではカルパントラ、アヴィニヨン、リルシュラソルグに店舗を構えている「La maison JOUVAUD」。このたびオープンした「La maison JOUVAUD 京都祇園店 ブティック&サロン」(http://www.patisserie-jouvaud.jp/kyoto.html)は、日本では広尾(東京)と名古屋に続く3店舗目となる。


鴨川がゆるやかに流れ、古い家々が並ぶ祇園の新橋通に溶け込むように存在する同店は、外観は京都の町屋づくりの古民家。しかし、のれんをくぐり一歩中に入ると南仏プロヴァンスの趣に。1階は宝石を思わせる色とりどりのスイーツが並ぶブティック、2階はスペシャリティデザートを提供するサロンスペースとアトリエが併設する。店舗オープンに合わせて同ブランドの現オーナー、三代目ピエール・ジュヴォー氏の妹マイイ・ジュヴォー氏が来日したが、日本とプロヴァンスが融合した同店について「違和感がなく、とても上手なミックスを果たしていると思います。日本とプロヴァンスの見事なマリアージュです」と感嘆したという。


同店で提供されるブールショコラ(ドリンクとセットで2,000円)は、季節に応じたフルーツが入ったボール状のチョコレートに、約70℃に温められた熱々のチョコを流し込むことで、外側のチョコと内側のフルーツが混ざり合う、見て楽しい、食べて美味しいスイーツだ。他店ではバレンタインなど特別なシーズンのみ提供されているが、京都祇園店のみ常時提供する。


他にも「La maison JOUVAUD」で人気の生キャラメルでは、同店限定の抹茶味も登場。マイイ氏も「抹茶味の生キャラメルはとてもおいしかった」と顔をほころばせた。そして抹茶とバルサミコ酢、フィグ(イチジク)の組み合わせが絶妙なハーモニーを生み出す、抹茶フィグ味の「ケーク」が味わえるのも同店だけ。ほうじ茶味の生ロカイユも限定商品だが「限定として抹茶味やほうじ茶味を出したのは京都らしさを感じてほしいから。とはいえ、ただ京都に寄るのではなく、フランスとの融合を目指しました」と店長は明かす。


実はこの「La maison JOUVAUD」を日本で展開しているのは、「あずきバー」で御馴染みの井村屋だ。小豆やあんこなど和菓子の印象がある井村屋だが、これまでにもアメリカンスタイルの「アンナミラーズ」を運営している。井村屋会長・浅田剛夫氏は、ジュヴォーブランドの関西進出に京都を選んだ理由について「京都はさまざまな国の人がやってきます。商業的に見て、フランス菓子が受け入れられやすい環境があると考えました。加えて、京都の人はとても本格志向。味についても深い造詣があるプロフェッショナルな方々が多い。そうした土地で喜んでもらうのが第一だと考え、関西の第1号店として京都に出店しました。成功すれば大阪や神戸に広がる可能性もあるかと思います」と語っている。
(TechinsightJapan編集部 高沢みはる)