トロロッソ・ホンダF1のブレンドン・ハートレーとピエール・ガスリーは、ホンダのパワーユニットのアップグレードにより、パッケージのパフォーマンスがさらに向上することを期待している。
ホンダはアップグレードをどのタイミングで導入するのか、明らかにしていない。しかしハートレーは、次戦F1カナダGPに持ち込まれる予定であると考えている。
トロロッソの姉妹チーム、レッドブル・レーシングは、2019年以降のパワーユニット契約を現パートナーのルノーと結ぶか、ホンダにスイッチするかを現在検討中で、カナダでふたつのパワーユニットの性能を比較してから決めたいと、チーム代表クリスチャン・ホーナーは述べている。
「決断は1カ月先ぐらいになるだろう。6月末か7月上旬だ」とホーナーはモナコGPの週末に語った。
「カナダでふたつのエンジンを比較したい。モントリオールで(ルノーに)小さなアップデートが導入される。そのポテンシャルを最大限に引き出すことが重要だ」
ハートレーは、ホンダのアップデートはカナダで導入される見込みであり、大きなパフォーマンス向上が期待できると発言した。
「今回の(モナコでの)週末は、パフォーマンスがとてもよかったのに、残念ながらそれを十分に見せつけることができなかった」とハートレーが語ったとCrash.netが伝えた。ハートレーは予選は16位、決勝では終盤にシャルル・ルクレールに追突され、リタイアした。
「でも(次戦の)モントリオールにすごく期待しているんだ。エンジンがアップデートされる予定だしね。ここ(モナコ)には新しいフロアが投入されて、マシンのパフォーマンスが向上した。このマシンのポテンシャルを解き放てるようになってきている」
「正確な数字については僕は知らないから、ホンダかトロロッソに聞いた方がいい。でも大きなステップになるものと考えている」
ホンダのアップデートについて聞かれたガスリーは、実際に走ってから評価するべきだが、パッケージ全体がいい方向に向かっているという手応えがあると答えた。
「FP1まで待って、違いをデータで見てみるよ」とガスリー。
「新しいパーツを導入するときには、実際に走ってから判断すべきだということを、F1に来て学んだ。期待どおりに機能しない場合もあるし、期待よりもうまくいくときもある。だから様子をみるよ」
「ただ、正しい方向に行くだろうとは思っている。今回の(マシンの)アップグレードはとてもよかった。今週末は一歩前進することができたと思う。モナコは特殊なサーキットではあるけれど、今回のペースを今後のグランプリでも発揮できるといいね」
ガスリーはモナコGPで、予選10番手から7位入賞を果たした。