モンスターエナジーNASCARカップは5月27日、ノースカロライナ州コンコードにあるシャーロット・モーター・スピードウェイで第13戦が行われ、カイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)が400周中377周に渡りトップを快走して優勝。またトヨタ勢がトップ3を独占する圧勝ぶりをみせた。
5月12日に行われた第12戦からエキシビションにあたるオールスター戦を挟んで開催された第13戦シャーロット。シリーズ最長の600マイル(約960km)で争われる1戦はアメリカの休日であるメモリアルデー前日の開催ということもあり、日曜夜のナイトレースとして開催される。
ブッシュは24日に行われた予選で今季3度目、トヨタにとってはカップシリーズ通算100回目となるポールポジションを獲得。400周に渡る争いをトップでスタートする権利を得た。
迎えた決勝は1.5マイル(約2.4キロ)のコースを1ステージ100周、計4ステージ400周する構成。ブッシュはスタート直後にトップから後退したものの5周目にはトップに返り咲くと、そのまま独走してステージ1を制覇する。
勢いが止まらないブッシュは続くステージ2、ステージ3でも快走。ステージ3では一度もトップを譲らない盤石なレース運びを披露する。
迎えた最終ステージ4でもペースを緩めなかったブッシュは最終的に2位に3.823秒もの大差をつけてトップチェッカー。全400周中377周に渡ってラップリーダーを務める圧倒ぶりでシャーロットを制覇した。
ブッシュにとって、このシャーロットは現在NASCARのカレンダーに組み込まれているトラックのなかで、唯一ポイントを獲得した経験のない地だったが、これまでの苦戦を吹き飛ばす完全勝利。また、ブッシュはシリーズに参戦しているドライバーのなかで唯一、現行トラックすべてで勝利したドライバーになっている。
「この勝利は本当に特別だ。(2015年にチャンピオンを獲得した)ホームステッド戦にも引けを取らないよ」とブッシュ。
「コカコーラ600を制することは、子供の頃からの夢だったんだ。それが現実のものになったんだよ」
「このレースを戦うチャンスをくれたNASCARに感謝しているし、勝利のために尽力してくれた全員に感謝している」
この勝利で今季4勝目を挙げたカイル・ブッシュはポイントランキングトップにおどり出ている。
ブッシュに続く2位は2017年チャンピオンのマーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)が獲得。3位にはデニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)が続き、トヨタはトップ3を独占。4位はブラッド・ケゼロウスキー(フォード・フュージョン)が手にした。
モンスターエナジーNASCARカップ第14戦は6月3日、ペンシルバニア州ロングポンドポコノ・レースウェイで行われる。