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ピレリF1、複雑化したタイヤ名の廃止を検討。コンパウンドに関わりなく「ハード」「ミディアム」「ソフト」と呼称か

2018年05月30日 15:41  AUTOSPORT web

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2018年ピレリF1の7種類のドライタイヤ
F1とFIAは、F1タイヤサプライヤーのピレリに対し、2019年はグランプリに持ち込む3種類のコンパウンドを、よりシンプルな名称で呼ぶよう提案した。現在ドライタイヤは7種類あり、ファンにとって分かりにくい状況にあることを懸念しているためだ。

 今年、ピレリはスリックタイヤを5種類から7種類に増やし、毎グランプリ、そのなかから3種類をセレクトしている。週末に使用する13セットの内訳はチームとドライバーがある程度選択することができる。

 7種類は、ハイパーソフト(ピンク)、ウルトラソフト(パープル)、スーパーソフト(レッド)、ソフト(イエロー)、ミディアム(ホワイト)、ハード(アイスブルー)、スーパーハード(オレンジ)となっているが、観客や視聴者には複雑すぎるという指摘が出ている。そのため、来年は毎グランプリ、「ハード」「ミディアム」「ソフト」の呼称とそれぞれのカラーを使用するといった提案がなされたとピレリは明かした。

「FOMとFIAから、(来年は)単純にハード、ミディアム、ソフトと呼ぶよう、求められた」とピレリF1のボス、マリオ・イゾラ。

「毎戦、同じ呼称と同じカラーを使用するが、もちろんコンパウンドは異なる。たとえばシルバーストンとモナコで同じコンパウンドを使うことはできないからね」

「さらには、A、B、C、D、E、Fなどアルファベットをコンパウンドに当てはめる。たとえば、今回のレースではハードはB、ミディアムはDというように指定するわけだ」

「そうすることで観客にとっては今よりも分かりやすくなるかもしれない。それと同時に、我々は引き続き詳細な技術的情報を提供していくので、より深い知識を得ることもできる」

 イゾラは、この件についてはまだ協議中の段階であるとする一方で、実現は難しくないと述べている。

「現在協議を行っている段階だが、我々としては変更について検討することに異論はない」

「製造やロジスティクスの問題についてはすでに調べた。あらゆる要素について理解する必要がある」

「ひとつのレースには同じバッチのものを持ち込むようにしている。そのため、パープル、イエロー、といったカラーが変わることは大きな問題ではない」