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東京で家を買った人、最も平均年収が高いエリアは中央区 平均年収882万円、2位には港区が入る

2018年05月30日 12:21  キャリコネニュース

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住宅ローン専門の金融機関「ARUHI(アルヒ)」は5月29日、東京都内に住宅を購入した人のうち、平均年収が最も高かったのは中央区の882万円だったと発表した。2番目は港区の799万円、3番目は渋谷区の732万円だった。調査は、同社の住宅ローン「フラット35」を利用して2017年中に住宅を購入した3080人を対象に実施した。

渋谷に購入した人の約3割が女性、その半数以上が単身者

銀座や日本橋のある中央区は、商業施設やオフィス街のイメージが強いが、住む場所としても人気のエリアだ。中央区で住宅を購入した人の家族構成は、「夫婦のみ」と「単身者」がいずれも31.7%で同率1位、次いで「夫婦と子供」世帯が29.8%だった。

年齢は平均40.9歳で、これから子供を持つというよりも子供を持つ予定のない夫婦や単身者が多いことがわかる。

購入した物件の種類は、新築マンションが57.7%、中古マンションが42.3%となっている。この点について同社は、「都心のマンションであれば資産価値が見込みやすく、ライフステージに合わせて臨機応変に住み替えがしやすい」と指摘している。

港区は赤坂や六本木が位置するほか、広尾や白金高輪などの高級住宅街もある。同区では、「単身者」、「夫婦と子供の世帯」がともに35.3%で、「夫婦のみ」世帯は25.5%だった。平均年齢は37.3歳と他のエリアに比べて低い。

物件の種類は、中古マンションが98.0%を占めており、新築マンションはわずか2.0%だった。同社は、「山手線の新駅誕生にともなう再開発事業で話題の田町など、今後資産価値の向上が予想されるエリアがいくつもあることが理由」ではないかと推測している。

原宿や恵比寿、表参道のある渋谷区では、「単身者」が38.9%で最も多く、続いて「夫婦と子供」の世帯が29.2%、「夫婦のみ」が18.1%となった。渋谷区に住宅を購入した人のうち女性は27.8%で、全体の24%を上回っており、その半数以上が単身者だった。渋谷は独身女性に人気のエリアと言えそうだ。

また渋谷には、「Smart News」「mixi」「DeNA」などインターネット系の企業が集中しているからか、購入者の約2割が情報通信業で働いているという結果になった。

平均年収の4位は武蔵野市の708万円、5位は文京区の686万円だった。高級住宅街として知られる世田谷区は637万円で8位だった。なお東京都全体の平均は540万円となっている。