予選21番手からの大追走で9位フィニッシュ。この2ポイントが最後に生きることを信じて全8戦で争われるスーパーGTシリーズの第3戦、『SUZUKA GT 300km』が鈴鹿サーキットで開催された。今年もaprは2台のトヨタ・プリウスZVW51を走らせ、#31 TOYOTA PRIUS apr GTを、新たにコンビを組むことになった、嵯峨宏紀選手と平手晃平選手に託すこととなった。
今回、最初に#31 TOYOTA PRIUS apr GTに乗り込んだのは平手選手。スタートと同時にピットを離れ、最初の確認を行った後、ピットイン。その間に赤旗中断があったが、10分目の再開と同時に本格的な走行を開始することとなった。まもなく1分59秒台に入れた平手選手は、さらに2回の赤旗中断を挟みつつ、勢力的に周回を重ね、1分58秒505をマークしたところでピットイン。ラスト10分間のGT300単独セッションから、嵯峨選手の走行となる。
公式予選Q1 5月19日(土)14:35~15:00 今回、予選Q1に挑んだのは平手選手だ。コンディションは引き続きドライながら、それまでも吹いていた風はより勢いを増し、ホームストレートに対して追い風となっていた。これがストレートで最高速を伸ばし、逆に向かい風となったS字などでより強いダウンフォースを発生させたことから、予選はレコードラッシュとなったが、#31 TOYOTA PRIUS apr GTはその恩恵を授かることは許されなかった。
そして、その遅れはそのままレースのスタートの遅れにも。ウォームアップはスタート担当の嵯峨選手から走行を開始し、2分2秒481をマーク。残り4分間は平手選手が走行し、2分2秒563をマークしたところで終了となった。強い陽射しはそのままに、土曜日とは異なり、風もだいぶおさまった中で開始された決勝レースで#31 TOYOTA PRIUS apr GTは好発進を遂げ、オープニングラップのうちにひとつ順位を上げて、2周目にももう1台を抜いて20番手に。
SCラン中のピットインは禁じられているが、再スタート直後に入れば、わずかながらもロスを減らすことができる。そこでチームは#31 TOYOTA PRIUS apr GTをすぐにピットへと戻すことを決め、17周目に平手選手と交代。タイヤを換えていたため、同じタイミングで代わった車両で前にいるのは、いずれも無交換。素早くコースに送り出してくれたスタッフへの感謝を、27周目の1コーナーでのオーバーテイクで伝え全車がドライバー交代を終えると、平手選手は10番手で入賞圏内に。