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「ルパン三世 PART5」ルパンもビックリな野望告白! 水瀬いのり×津田健次郎×島﨑信長 座談会

2018年05月29日 20:53  アニメ!アニメ!

アニメ!アニメ!

水瀬いのりさん、津田健次郎さん、島﨑信長さん
2018年4月よりスタートした『ルパン三世PART5』は、新キャラクターたちを巻き込みながら怒涛の展開で毎話ファンを驚かせている。今まで謎に包まれていたアルベール・ダンドレジーも本編でいよいよ動き出し、ルパンとの関係性も浮き彫りとなってきた。

アニメ!アニメ!では、アルベール役の津田健次郎さんを筆頭に、アミ・エナン役の水瀬いのりさん、八咫烏五郎役の島﨑信長さん3人による新キャラクター座談会を敢行。初めて触れた『ルパン三世』や、お気に入りの作品について伺った。

【インタビュー前編】「ルパン三世 PART5」水瀬いのり×津田健次郎×島﨑信長 新キャラ声優座談会 原体験や今後の注目ポイントは?

今回は後編として、演じるキャラクターや「もし自分たちがルパンの仲間になったら……?」といった妄想もたっぷりにお話いただいた。
[取材・構成:タカロク]

『ルパン三世 PART5』
https://lupin-pt5.com/

■アミの微笑ましい成長

――現時点で第8話まで放送されているという事で、視聴者もキャラクターたちが分かってきたところだと思います。皆さんは演じている役柄について、どう思われていますか?

水瀬いのり(以下、水瀬)
アミは現代を形にしたような若者なのかなと思っています。彼女はハッキングなどの知識が豊富だしいろんな最新技術にも詳しいですが、そうなった背景に辛い過去もあったりする。
でもルパンと出会い一緒に行動するなかで、「自分にはこういう感情があるんだ」「こんなこと思うの初めてだな」と自分の中にちょっとずつ芽生えてくる感情に戸惑いながらも、成長していく。普段の私達だったら思わないようなひとつひとつの事が、アミにとっては刺激的なんだろうなと思いながら演じています。


――アミにとって、ルパンは大きなきっかけをくれた人物ですね。

水瀬
そういう意味ではきっと、アミにとってルパンは眩しく輝いて見える存在なんだろうなと思います。ルパンをきっかけに彼女の中で芽生えていく気持ちというのが、今後アミというキャラクターを大きく左右していく。
なので演じる身としては、無色透明な所からどんどん色を付けていく感覚ですね。アフレコでも毎回台本をもらうたびに、「成長してるな」と感じます。

津田健次郎(以下、津田)
本当に微笑ましいんですよね。収録の期間が少し空いただけで、作中ですごく成長してるから。「ルパンのお兄さんに外に連れていってもらってよかったね」と思いながら見ています。ちょっとしたシーンで、ぐっときたりするもんね。

水瀬
そうなんです! 話が進んでも、やっぱり彼女の軸にある他人にどう伝えればいいかわからない不器用さや緊張感というのは出てきます。でもそれは彼女らしさであって、私はそこがすごく好きなんです。
一生懸命言葉を紡ぐ人間らしい部分と、それが時に正直過ぎるから周りからは面白いって言われたりするようなちょっとメカっぽいところ。それにどんどん血が通っていくところが魅力でもあるので、今後の展開にも注目してほしいです。


――では、八咫烏はどうですか?

島﨑信長(以下、島﨑)
八咫は「銭形を尊敬する若き熱血漢」というところからまったくブレないキャラですよね。今後彼が裏切ったり、腹に一物あれば、今回のシリーズでひとつの盛り上がりを生み出せるとは思うんですけど……そうじゃない。
純粋に銭形の事を尊敬している男なので、長く時間をかけて花が咲いていくのではないかなと思います。PART5はもちろん、PART6、PART7、PART8とテレビシリーズが続いていった時に……! それはアミもそうですし、アルベールは……まだ作中で絡みがないので分からないんですけど。


――その津田さん演じるアルベールはいかがでしょうか?

津田
まず今回、舞台がフランス、アルセーヌ・ルパンの本拠地とあり、街の描き方にもスタッフさんの本気度をひしひしと感じます。それで僕が演じるアルベール・ダンドレジーの「ダンドレジー」という名前は、分かっている人もいると思いますが、アルセーヌ・ルパンの母方の名前なんです。
アルベールは過去にルパンと一緒に泥棒をしていてい、最終的に「俺はもっと大きいものが欲しくなった、俺は国を獲るんだ」と司法警察、官僚の世界へ入っていった。そうとう腹の据わったキャラクターです。


――ルパンとは似ているようで似ていないキャラクターですよね。

津田
背格好は似てるけど、本質は随分違いますからね。似て非なる存在、月と太陽みたいな。まさにメインビジュアルがそれを象徴していると思います。


津田
ふたりの騙し、騙されというやり取りが続いていますが、それも実力が拮抗しているからこそなんです。ある意味でルパンとセットで動けるような奴です。

――次元たちとはまた違って、今までにはいなかったキャラクターですね。

津田
最初はただのイヤミな官僚なのかと思いきや、回を追うごとに奥深さが出てくる。本当に面白いですね。

■峰不二子ならぬミニ不二子!?

――今似ているようで似ていない、という話が出ましたが、皆さんはルパン、次元、五エ門、銭形、不二子の中で似ているところがあるキャラクターはいますか?

津田
自分だとなかなか難しいところですが、水瀬さんは不二子ちゃんだと思いますね。


島﨑
あぁ~!すごくよく分かります!

水瀬
いやいやいや……そんなことはありませんよ。

――不二子ちゃん的な魅力があるってことでしょうか。

水瀬
そんなそんな……沢城(みゆき)さんがリアル不二子ちゃんなので。私は、あの、ミニ不二子で……。

全員
み、ミニ(峰)不二子……!(爆笑)

津田
面白い!キャッチコピーにされちゃうよ(笑)。

――(笑)。ちなみにルパン側と銭形側、所属するならどちらがいいですか?島﨑さんは、演じられる八咫烏が銭型の部下なので、言い辛いかもしれませんが……。

島﨑
でも、銭形は仕事ですから……命の危険を考えないなら、ルパンが楽しそう!

水瀬
ですよね~、自由な感じがいいです。

津田
世界中行ってるし、料理も色々食べてるし……あと、お金もいっぱい持ってるし(笑)。


――お金なんですね(笑)。

津田
まぁ最後に不二子ちゃんに全部取られちゃうんだけどね(笑)。でもそういうのを含めて、ルパンの仲間は楽しそうです。

――命の危険がなければ、みなさんルパン側に入ってみたいということで。

水瀬
あと、変装もしてみたいです。声も変わるし、楽しそう。

――変装するなら、どういう人物に変装したいですか?

水瀬
私はすごいイケメンになりたいですね。性別を変えて……思わせぶりたい。

(一同笑)

――おっと、やはり不二子的な考えが……(笑)。

津田
やっぱり……(笑)

水瀬
今の自分では自信がないので、誰でもないイケメンに変装したいですね。どこか街に出て、法を犯さない程度のナンパをしたいです。

島﨑
す、すごい……女心も分かってますもんね。

水瀬
はい! 女子が言われて嬉しい事を言ってあげたいです。宝塚歌劇団の男役的な、カッコよさを出したいです。

島﨑
じゃあ津田さん、俺たちは美女になりますか?

津田
まぁ、それしかないね(笑)。

島﨑
俺達ふたりで美女になって、男心を手玉にとりましょう!

津田
馬鹿な男どもを、ふりまわしますか!

■ひと言では表せないルパンたちのかっこよさ
――みなさんの野望が垣間見えたところで、最後の質問です。見ている世代を超えてカッコいいと思わせる、ルパンや次元たちの魅力はなんだと思いますか?

水瀬
私は次元や五エ門たちと信頼し合っている感じがすごくカッコいいと思うんですよね。普段はあんなに喋ってるのに、大事な時ほど口数がない。
人って、焦る時ほど饒舌になったり、「どうしようどうしよう!」と慌ててしまうものですけど、ルパンたちはそんな時ほど自分がなすべきことを分かってる。そのシンクロした感じって、よっぽど信頼してないとできないと思うんです。


――カッコいいところも含め、ああいう仲間がいたらいいなって思いますよね。

水瀬
はい、適度な距離感というか、ベタベタする仲の良さが全てではないっていうのが、すごく大人だなって。

島﨑
あと自然体ですよね。能力、肉体、精神的にも、なかなかあんな風には生きられない。人間臭さがあって完璧じゃない、その“じゃない”があるからどこかリアリティがある。自分に正直で、自分に偽ってない。夢やロマンを感じさせてくれるところが、カッコよくて魅力的ですね。

――見た目とかだけではなく、そうしたロマンを感じるところがカッコいいと。

津田
カッコいいですよ。やっぱり、銭形含めての4人。自分が女性だったら誰でも惚れちゃいます。

――その惚れてしまうほどのカッコよさとは何でしょうか?

津田
彼らは独立企業みたいなものなんですよね。ひとりひとりの能力が高いから、基本単独行動でも大丈夫じゃないですか。でもだからこそ全員が集まると、とんでもないことができてしまう。
そこが彼らのかっこよさはハードボイルドなところだと思います。追い込まれて、緊張して、すごく我慢をしている部分もあると思うんですけど、それを表に出さず遊ぶ。

――積み重ねたものがあるからこその余裕、といったところでしょうか。

津田
不二子ちゃんにはちょっと当てはまんないんですけど(笑)。

――引き続き放送を楽しみにしています。ありがとうございました!