今年は6月16~17日に決勝レースが行われる、WEC世界耐久選手権第2戦ル・マン24時間耐久レース。例年ヨーロッパから多くのファンが訪れるレースだが、ファンにとってはもうひとつ重要な関心事がある。それは、6月14日に開幕するサッカーのFIFAワールドカップ・ロシア大会だ。ル・マン24時間を運営するフランス西部自動車クラブ(ACO)は、ファンのために会場内でワールドカップの試合を放映することを発表した。
ヨーロッパでは、モータースポーツもサッカーも、それこそスポーツならなんでも愛しているファンが多い。特に耐久レースではコースサイドにファンがテントを貼り、そこに地元のサッカーのクラブチームのフラッグを掲げているのも良く見る光景だ。
そんな両方のファンに向け、ACOは「あなたの国のチームを応援することと、ル・マン24時間を観戦することの間で迷っていましたか? 心配しないで! どちらもできます」とプレスリリースを掲載した。
ル・マン24時間が開催されるサルト・サーキットのパドック横には、ファンエリアである『ビレッジ』というエリアがあるが、そこでACOはロシアワールドカップの7試合を放映する予定だという。
「観戦に訪れるあなたは、ピッチもトラックも、どちらの動きも見逃さないでしょう。土曜(16日)のル・マン24時間の決勝スタート前のランチタイムには、『レ・ブルー(フランス代表の愛称)』を応援することもできます。ACOは、小さなサッカー熱を盛り上げることができるのを嬉しく思っています。世界中のファンがこの場に集い、ビレッジの雰囲気はいつもより盛り上がるでしょう」
「1998年、ファビアン・バルテズがゴールキーパーを務めたフランス代表はワールドカップで優勝した。そして彼は今年、ふたたび彼のチームであるパニス・バルテズ・コンペティションとともに、ドライバーとしてル・マン24時間のグリッドに並ぶ。サッカーとル・マン24時間は、完璧にマッチするのです!」
今季、ル・マン24時間では会場内でジャミロクワイのライブも予定されているなど、さまざまな催しが行われる。ヨーロッパのファンにとっては忙しい24時間になりそうだ。
ル・マン24時間会場内で放映予定のワールドカップ対戦一覧
6月14日(木)
ロシア対サウジアラビア
6月15日(金)
エジプト対ウルグアイ
ポルトガル対スペイン
フランス対オーストラリア
6月16日(土)
ペルー対デンマーク
アルゼンチン対アイスランド
クロアチア対ナイジェリア