F1アゼルバイジャンGPが、将来的にはマイアミで開催されるであろうレースに取って代わられるのではないかという噂がある。これを受け、主催者のアリフ・ラヒモフはアゼルバイジャンGPの開催はF1カレンダー上で保証されていると主張した。
F1は、早ければ2019年にはマイアミを開催地に加えようと熱心に取り組んでいる。開催地の追加によって来季は22レースとなる可能性があり、実現した場合は過去最多のレース数を誇るカレンダーとなる。
マイアミがF1会場として名乗りを上げたことで、バクーでのグランプリ開催が終焉に向かうのではないかという憶測が飛び交っている。バクーは現在、FOMと交わした10年に渡る開催契約の3年目にあり、契約開始から5年までは開催義務がある。
ラヒモフはアゼルバイジャンGPが消滅する可能性を否定したが、より有利な契約を求めようとしていることを認めた。
「私はFOMと話し合いすらしていない。なぜなら理にかなった話ではないからだ。我々の契約では2016年から5年間、5度のレースを開催することが義務付けられている」とラヒモフは話す。
「双方が合意しない限り、片方が契約を破棄することはできない。マイアミが加わり、他のすべてのレースはそのまま残るということならあり得る」
「とにかく、最大で22レースなのだ。契約解消は噂に過ぎないと考えている。この噂がどう広がったのか知らないが、初めから意味のない噂だ」
「今月か来月にF1カレンダーの草案が発表されるだろう。バクーはそのカレンダーに含まれているし、そのことで疑問の大半に答えることになるだろう」
しかしながら、理論的にバクー側は5月31日までに解約条項を発動することができる。ラヒモフは条項を発動する意志はまったくないと主張するが、より良い条件を求めての交渉は進められるという。
「我々は解約条項を行使してはいない。契約の後半部分について交渉しているところだ」と彼は語った。
「我々は平均的なフライアウェイレース(の興行料金)を求めていく。FOMと話し合っているのはそれだけではない。契約の他の商業的条件のほとんどについてもだ」
「彼ら(リバティ)も新たな取り組みをしようとしている。我々全員にとって実現可能なものにするために、相互に努力をするのだ。6月末までには話をまとめようとしている。なんらかの合意に達するだろうと考えている」
またラヒモフは開催準備に余裕を持たせるため、開催日程を数カ月後ろにずらせるか否かについて、FOMに調査を求めている。
「4月開催となると冬には準備を始めなければならないが、天候が悪く、雨や強風で効率的に作業ができなくなる。理想的には6月にレースを開催したい」