2019年に公開される映画『ねことじいちゃん』のヒロイン役を柴咲コウが演じることが発表された。
『岩合光昭の世界ネコ歩き』などで知られる写真家の岩合光昭の初監督作となる同作は、ウェブコミックマガジン『コミックエッセイ劇場』で連載中の同名漫画が原作。小さな島で飼い猫のタマとともに自由気ままに暮らす70歳の主人公・大吉が、親しい友人の死や自身の体の不調などの変化に直面するというあらすじだ。大吉役を映画初主演となる落語家の立川志の輔が演じる。
約3年ぶりの映画出演となる柴咲コウは、都会から島に移住し、カフェを開く女性・美智子役で出演。島の人々は都会から来た美智子に対して警戒するが、その美しい笑顔と人柄に惹かれ、やがて美智子のカフェは人や猫のたまり場になる、という設定だ。
柴咲コウは同作への出演について「岩合さんが初監督、志の輔さんが初主演。“初めて”に出会えるのは一度きりしかないので、二つもある“初めて“を、現場を共にして体感したいと思い、ご一緒させていただきました。あとはなにせ猫が大好きなので、猫と楽しく毎日を過ごすように撮影ができたら最高だなと思って。実際その願いの通りになり、とても楽しい撮影でした」とコメント。
岩合監督は柴咲との撮影について「初監督の私を、素晴らしい演技力で助けてくれましたし、本当に心から猫を愛している方なので、猫との撮影でも助けられました。タマはもちろん他の猫たちも、本番でちゃんと柴咲さんの方へ近寄っていくんですから。猫にも柴咲さんの気持ちが伝わっている。まさにこの映画の光となってくれている存在でした」と語っている。
また主演の立川志の輔も「現場に凛と立っていらして、一言一言、言葉がすっと心に入ってくる芝居をされる。やっぱり役者さんはすごいなと改めて思いました。そして主役のタマだけじゃなく、出演している全ての猫たちを本当に可愛がっていらして。その気持ちは猫も分かるんですね。休憩中に私の膝の上に座っていたタマが、柴咲さんが来た途端に、彼女の方へ行こうとするんです。オスですし、やっぱりきれいな女性が好きなんでしょうね。タマを少し憎く思った瞬間でした」と明かしている。
■柴咲コウのコメント
岩合さんが初監督、志の輔さんが初主演。“初めて”に出会えるのは一度きりしかないので、二つもある“初めて“を、現場を共にして体感したいと思い、ご一緒させていただきました。あとはなにせ猫が大好きなので、猫と楽しく毎日を過ごすように撮影ができたら最高だなと思って。実際その願いの通りになり、とても楽しい撮影でした。もちろんたくさん猫が出てくる映画ですが、猫と島の人たちの暮らしを通して、どうしたら朗らかな気持ちで生きていくことができるか、本当に豊かなこととは何か、これからの年の取り方を前向きに考えさせてくれるメッセージが随所散りばめられている作品になるのではないかと思います。