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木村拓哉&工藤静香の次女、Kōki,が秘める音楽的才能 アルバム『凛』提供曲から考察

2018年05月29日 08:22  リアルサウンド

リアルサウンド

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 雑誌『ELLE Japon』7月号でモデルデビューを果たしたKōki,。木村拓哉と工藤静香の次女であり、身長170cmという長身、木村と工藤を思わせる表情や芯の強さを感じさせる眼差しは15歳ながらカリスマ的オーラを放つ。ELLE Japan及びKōki,のInstagramに投稿された「A STAR IS BORN」という言葉も過言ではないように感じる。


 インターナショナルスクールに通うKōki,は音楽を好み、ピアノやフルートも演奏するという。実は、昨年発売された工藤静香のアルバム『凛』収録曲「銅の森」「かすみ草」「Time after time」の作曲も手がけている(クレジット表記はkōki,)。ちなみに『凛』のジャケット写真は、今回Kōki,の撮影も担当した写真家・操上和美によるものだ。同作はデビュー30周年を記念したもので、玉置浩二やB’z・松本孝弘、岸谷香、さらには吉田山田やまふまふといったバラエティ豊かなアーティストが作曲陣に参加。松本作曲の「蜜と棘」は歌謡ロック調のサウンド、まふまふ作曲の音数の多さが特徴的な「禁忌と月明かり」など、斬新で多彩な楽曲が揃っている。


 そんな錚々たるメンバーに並ぶKōki,の楽曲はどれも、工藤の歌声の魅力を引き出したポップスだ。サビ部分の盛り上がりがJ-POPらしい「銅の森」に対し、どこかノスタルジックで和風な「かすみ草」では、英語詞のコーラス部分もKōki,がアイデアを出したという(参考:https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakahisakatsu/20170903-00075333/)。一方、アルバムの最後を飾る「Time after time」は、厳かなイントロから力強く伸びやかな歌声を聴かせるサビへと向かうバラードだ。サビから再びAメロへと戻る構成について、工藤は「今までの私の曲にはない感じで、チャレンジでした」と振り返っている。発売時にはKōki,について“新進作家”としか明かされていなかったが、改めて楽曲を聴くとキャリアの長いアーティストに並び、その音楽的才能を臆することなく発揮していることを感じる。


 最近では、水谷豊、伊藤蘭の娘・趣里がドラマ『ブラックペアン』(TBS系)の“猫ちゃん”役で話題になったり、千葉真一の息子・新田真剣佑が数々のドラマ、映画に出演し雑誌『ViVi』の「国宝級イケメンランキング」で1位になるなど、“二世タレント”という話題性だけにとどまらない活躍を見せる人物も多い。恵まれたスタイルのみならず、音楽的センスを持つKōki,もまた、モデルや作曲家として才能を発揮することで、彼らの人気に続いていきそうだ。(村上夏菜)