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東出昌大、『コンフィデンスマンJP』でK-POPアイドル風姿に 防弾少年団を目指した経歴にも反響

2018年05月29日 06:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)第8話のタイトルは、「美のカリスマ編」。リチャード(小日向文世)からの頼みを引き受けたダー子(長澤まさみ)とボクちゃん(東出昌大)は、今回も個性的なキャラクターに扮し、反響を呼んだ。


 伊達男であるリチャードは、以前通っていたメンズエステ店の福田ほのか(堀川杏美)から、転職先でパワハラを受けたと助けを求められる。パワハラの相手とのいうのが、元モデルの女医・美濃部ミカ(りょう)。ミカは美容整形クリニックを開業後、「ミカサロン」「ミカフーズ」「ミカアスレチック」といった事業を次々と立ち上げては成功させた、かなりのやり手だ。事業の名前にことごとく自身の「ミカ」という名を冠するあたり、かなりの自己顕示欲の塊である。しかも激昂しやすい性格は有名で、彼女の部下たちは常に萎縮していた。


 そんなミカを演じるりょうだが、今クールは『崖っぷちホテル!』(日本テレビ系)にレギュラー出演しており、“24時間ほろ酔いのバー責任者”・枝川梢というキャラクターを好演中。つねにアルコールグラスを片手にした艶っぽい佇まいで、かなり濃い目なクセモノ揃いの俳優陣と愉快な掛け合いを見せている。また、毎回の登場の際には、カツラを被って異なる髪型をしているのが特徴的なキャラだ。実は、『コンフィデンスマンJP』第8話でも、一瞬だけ、『崖っぷちホテル!』での枝川おなじみの勢いよくカツラを取る姿が映り、話題を呼んだ。


 今回、はじめにミカに挑んだのは、ボクちゃん。男性用コスメショップJET SOULのパク・ジロウと名乗り、ピンクの髪型にピアスにメイクといった、韓国のアイドル風な風貌でミカの元へ。自己紹介の際には、日本と韓国のハーフと説明し、「18のときにK-POPアイドルになりたくて向こうへ」「オーデションを受けて練習生として3年間頑張ったんですけど、結局、防弾少年団には選ばれませんでした」と生い立ちを語り、実在の人気グループ防弾少年団の名前が上がったことで、ネット上では反響が起きていた。


 早速、業務提携を持ちかけるパク・ジロウだったが、ミカから「興味ありません、男性は中身を磨けばいいの。美は女のものよ」とあえなくお断りをくらってしまう。パク・ジロウからバトンタッチしたダー子は、“美人村”と都市伝説になっている山形の来名田村に住む女性・大沼秀子に扮してミカに接触。ダー子本人曰く「テキトーな」山形弁に、垢抜けないファッションにすっぴん、さらに年齢は40歳と、またも派手に嘘を重ね塗る。そんなダー子に出会ったミカは顔を輝かせるが、これには納得。このダー子の姿はいわゆる原石で、たしかにこんな40代がいたら奇跡である。


 秀子の美の秘訣は、彼女の使用する“弁天水”なる化粧水にこそあると踏んだミカは、それを求めて来名田村へ。そこで上手くミカを釣れたかに見えたダー子らであったが、なんとミカはダー子に「ミス・ミカブランドコンテスト」に出場するように勧める。まさかの提案であったが、ハイテンションでノリノリのウォーキングを披露したダー子は、呆れ返るボクちゃんとリチャードを尻目に見事グランプリを獲得。それもグランプリを受賞した彼女の衣装が、長澤が芸能界入りするきっかけとなった「東宝 シンデレラオーディション」のものと被って見えるのだからどうにも可笑しい。


「ミス・ミカブランドコンテスト」でグランプリを受賞した大沼秀子【写真】


 そんなグランプリを受賞したダー子のことを、ミカは素直に喜ぶ。そのミカに対してダー子が「どうしてそんなに人をキレイにしたいと思えるの?」と問うと、愛する母との辛い身の上話をする彼女の姿があった。心を揺さぶられながらも必要悪に徹しようとするダー子ら。しかし、この物語のきっかけとなったほのかが、ミカのことを盛り気味で週刊誌にリークし、かくしてミカは、「ミカブランド」の退陣を余儀なくされた。


 半年後、ダー子らが様子を見に行くと、子供たちと仲睦まじく微笑み、一般の主婦の中ですでに“美のカリスマ”となりつつあるミカの姿があった。いままで一番素直な笑顔を見せる彼女と、つられて笑顔を見せるダー子。なんとも歯切れの良い幕切れであった。


(折田侑駿)