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UOMO SUNOCO TEAM LEMANS スーパーフォーミュラ第3戦SUGO レースレポート

2018年05月28日 19:01  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

トム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)
UOMO SUNOCO TEAM LEMANS
#7 UOMO SUNOCO SF14
#8 UOMO SUNOCO SF14
2018年スーパーフォーミュラ第3戦(スポーツランドSUGO)レースレポート

大会概要
2018年全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦

大会名称
2018年全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦スポーツランドSUGO

開催日時
5月26日土曜(予選)
5月27日日曜(決勝)

開催サーキット
スポーツランドSUGOインターナショナルレーシングコース(1周3,704.256km)

同時開催レースカテゴリー
・2018年全日本F3選手権第3戦&第4戦
・2018N-ONE OWNER’S CUP Rd.6
・2018JAF菅生スーパーFJ選手権第3戦

UOMO SUNOCO TEAM LEMANS参戦体制
#7 UOMO SUNOCO SF14
ドライバー:トム・ディルマン
出身地:フランス
生年月日:1989年4月6日
身長:177cm 体重:63kg
血液型:O型

エントラント代表:太田雅文
監督:片岡龍也
チーフエンジニア:スティーブ・クラーク
チーフメカニック:甲賀大毅

#8 UOMO SUNOCO SF14
ドライバー:大嶋和也
出身地:群馬県
生年月日:1987年4月30日
身長:171cm 体重:61kg
血液型:A型

エントラント代表:太田雅文
監督:片岡龍也
チーフエンジニア:ライアン・ディングル
チーフメカニック:北井修司

レース情報
予選(5月26日)
天気:晴れ/コース状況:ドライ
気温:24度/路温:41度(Q1開始時)
予選Q1開始:13時20分

 全日本スーパーフォーミュラ選手権は早くも今季3戦目。2週前の九州オートポリスから、東北のスポーツランドSUGOへと舞台を移した。前戦は荒天により決勝レース中止となってしまったが、今回のレースウイークは好コンディションが予想されているなかでの戦いとなる。
 
 UOMO SUNOCO TEAM LEMANSにとって目下の最大課題は、今季2種類あるドライ路面用タイヤの硬い方、ミディアムでのスピードだ。この課題をクリアしないと、ミディアム使用限定の予選Q1突破に困難がつきまとう。
 
 上位グリッド進出の第一歩として、そこが重要になる。SUGOでの当該カテゴリー優勝経験をもつ大嶋和也と、参戦2戦目、決勝デビュー戦になるトム・ディルマンのコンビが東北決戦に挑む。

#7 UOMO SUNOCO SF14トム・ディルマン選手
予選結果:18位(予選Q1ベストタイム:1分07秒239)
 好天の予選日。SUGOを走るのは今回のレースウイークが初めてのディルマンは、Q1最初のアタックで1分07秒239を記録。2回目の走行でタイムアップを狙ったが、マシントラブルが発生してコースを離れ、赤旗中断を呼ぶことに。予選18位に甘んじた。
 
#8 UOMO SUNOCO SF14大嶋和也選手
予選結果:15位(予選Q1ベストタイム:1分05秒920)
 大嶋はQ1最初のランで1分06秒626をマークして16番手。そして2回目のランでは1分05秒920、タイムが出た時点では3番手に。赤旗中断の段階で順位は10番手。しかし走行再開後の短い時間の混戦下でタイムアップを果たせず、最終的には予選15位となった。

レース情報
決勝(5月27日)
天気:晴れ/コース状況:ドライ
気温:24度/路温:41度(決勝開始前)
フォーメーションラップ開始:14時19分 ※当初予定より4分遅れ
決勝レース周回数:68周

#7 UOMO SUNOCO SF14トム・ディルマン選手
決勝結果:4位(所要時間:1時間26分44秒358、ベストラップ:1分07秒960)
 決勝日もSUGOはドライコンディション。250kmの決勝レースではソフトとミディアム、両方のタイヤを使って走らなければならない。ディルマンはスタートタイヤにミディアムを選択し、18番グリッドから実質デビュー戦のスタートを切った。
 
 そして1周目に16番手へ浮上。ソフトを履くライバルたちに反撃され、ポジションは2つ下がるが、これは仕方ないところ。ディルマンは7周終了で予定通りにピットへ。ここで給油とソフトへのタイヤ交換をして、ゴールまで走り切る、これが今回、チームが後方からの上昇を実現するために選んだ戦略だ。
 
 チームが得意とするソフトで長く走り、さらにはSUGOで多いセーフティカー導入に対しても有利に働く可能性が高いと見込んでの判断。そして実際、16周目にアクシデントが発生し、セーフティカーが導入されることに。
 
 これでディルマンにとっては一気に流れが向く。他車がピットインするたびに順位が上がる展開となり、さらにそれだけでなく、ディルマンは速いペースで走って、コース上でライバルを何台かオーバーテイクしてポジションを稼いだ。表彰台一歩手前の4位まで上昇、都合14台抜きの快走デビュー戦で大いに魅せた。

#8 UOMO SUNOCO SF14大嶋和也選手
決勝結果:15位(所要時間:1時間27分13秒987=67周回完了、ベストラップ:1分08秒634)
 大嶋もディルマンとほぼ同じ戦略でレースに臨んだ。1周目に順位を上げていたのも同じ。そして10周目にピットストップをこなしたが、セーフティカーのタイミングがあまりにも不運だった。1周の短さが災いし、周回遅れ確定の状況に。上位進出の可能性は絶たれてしまう。
 
 やむを得ず、データ取り主眼へと移行、ピットレーンを通って単独走行できる場所へ。結果は15位だが、大嶋は貴重な糧を持ち帰った。
 
トム・ディルマン選手のコメント
「予選でトラブルが出て後方に沈んでしまい、フラストレーションもありましたが、決勝日の朝の走行でマシンにはいい感触をもっていました。そしてレースではチームが素晴らしい戦略で私を走らせてくれました」

「ソフトタイヤで61周を走ったわけですが、正しい作戦判断でしたね。ペースも良く、マシンはコンペティティブで、コースで上でオーバーテイクを何度もできました。素晴らしい初レースだったと思います」

片岡龍也監督のコメント
「ディルマンがスーパーフォーミュラの実質デビュー戦で4位入賞、それも18番グリッドからの挽回を果たしたことは素直に嬉しく思います。後方スタートでしたから、セーフティカーが出やすいコースであることも含めて早めに仕掛けていくべきというのがチームの作戦判断でした」

「その戦略はうまく機能しました。ただ、一方で大嶋が不運な展開に遭遇してしまったことは、チームとして本当に残念だと感じています。今回の決勝でのペースは2台ともライバルたちに遜色ないレベルにありました。これをベースにして、次に向けて進んでいきたいと思います」

<大嶋選手のレース状況についての補足>
 10周目にピットストップを終えていた大嶋選手は、1周が短いコースのため、まだピットに入っていない上位陣に対しては見た目上の1ラップダウンの状態にありました。そこでセーフティカー導入となり、隊列走行のなかで2番手と3番手のマシンの間に位置することに。こうなると周回遅れ確定、リスタート後には他のマシンたちにも前を譲らなければならなくなります。
 
 それならば、クリーンに走れるところで今後のためのデータ取り主眼の作戦に切りかえた方がいいという判断で、大嶋選手にはピットレーンをスルーしてもらうことになりました。本来なら、ディルマン選手同様に上位進出が期待できたはずの戦況でしたが、大嶋選手にとっては不運な展開になってしまいました。

シリーズランキング
トム・ディルマン:6位/5ポイント(今回5ポイント獲得)
ピエトロ・フィッティパルディ:-位/-ポイント
大嶋和也:-位/-ポイント
チーム(#7+#8):7位/5ポイント(今回5ポイント獲得)

観客動員数
開催期間中 延べ入場者数 約2万4200人
5月26日土曜日(予選日天気:晴れ)7700人
5月27日日曜日(決勝日天気:晴れ)1万6500人

イベントへの参加報告
ピットウォーク開催日程:
5月26日12:15~13:05
5月27日11:20~12:10

主催:日本レースプロモーション、スポーツランドSUGO
参加者:トム・ディルマン、大嶋和也
ピットロード開放エリアにて握手&サイン会、撮影会、グッズ提供を行い、沢山のお客様をお迎えすることができました。

キッズウォーク開催日程:5月26日16:55~17:25
グリッドウォーク:決勝レース前に実施