日本人は、飛行機の中にマナーの悪い人がいても、我慢してしまう傾向があるようだ。総合旅行サイト「エクスペディア・ジャパン」は5月28日、フライトにおけるマナーに関する国際比較調査の結果を発表した。調査は23か国 18229人を対象に行われた。
機内で迷惑行為をしている乗客に対して「何も言わずの我慢する」人の割合は、日本人では39%で23か国中最多だった。一方、インドでは11%、韓国でも18%に留まっている。
迷惑だと思う人のトップは「前の席を蹴ったり、つかんだりする人」
また機内で迷惑行為をしている乗客がいたときにどのような行動を取るか聞いたところ日本では「フライトアテンダントに報告する」が54%で最も多かった。2番目は「何も言わずに我慢する」の39%で、「直接注意する」は5%に留まった。面と向かって注意するとトラブルになる可能性もある。添乗員から注意してもらうという人が多いようだ。
機内でいびきをかきながら寝ている乗客を「起こしても良い」と答えた日本人は37%で23か国中最も少なかった。一方、最も割合が大きかったインドでは71%にも上っている。
前席の乗客に対し、倒している座席を「直してほしい」とお願いしたことがあるのは、日本人ではわずか7%。こちらもインドでは30%だった。インドでは迷惑に感じたら、直接相手に言う人が多いようだ。
機内で迷惑だと思うのはどのような人か聞いたところ、1位は「前の席を蹴ったり、つかんだりする人」(50%)だった。次いで「香水や体臭が臭い人」で44%。狭い機内では匂いがこもりやすい。清潔にしておくのはもちろんだが、香水や柔軟剤の使用も控えたいものだ。
3番目は「子どもを放置する親」(39%)。他にも「大声で話したり、大音量で音楽を聴く人」(26%)、「着陸後、誰よりも先に降りようとする人」(22%)を挙げる人が多かった。