15回目の参戦となったエド・カーペンター・レーシングのオーナードライバー、エド・カーペンター。ポールポジションから悲願のインディ500優勝を目指すも2位に敗れ、その悔しさを語った。
インディアナポリスで育ったカーペンター。ミジェットカーからレースをスタートし、2004年にチーバー・レーシングからインディカーにフル参戦を果たした。
2011年のケンタッキー千で初優勝を果たすと、翌年は自身のチームを立ち上げインディカーに参戦。その年のフォンタナ戦でチームに初優勝をもたらし、2013年のインディ500でもポールポジションを獲得。
2014年からはオーバル戦のみに参戦し、インディ500で再びポールポジション、テキサス戦でも勝利し、オーバル職人と呼ばれる活躍を見せる。
今年のインディ500でもポールポジションを獲得したカーペンター。チームメイトのスペンサー・ピゴット、ダニカ・パトリックも予選でファストナインに進む活躍を見せ、優勝候補のひとりとして第102回インディ500に挑んだ。
スタートからレースをリードしたカーペンター。途中トニー・カナーン(AJフォイト)にトップを奪われるも2番手をキープしトップ争いを続ける。
しかし、立て続けに起きたクラッシュでイエローコーションが続いたレース終盤。パワーに先行されると、ラストスティントでは序盤に見せた速さが消え、パワーを追いかけることができず2位に敗れることに。
2008年の最高位5位を上回る2位を獲得したが、レース直後はその現実を受け入れることが難しかったようだ。
「数日後はかなりいい気分になっていると思うよ」とカーペンター。
「今月を振り返ると本当にいい気分になると思う。僕たちは毎日強くて、すべてのクルマが一貫していいパフォーマンスを保っていた」
「スペンサーが最終的に活躍していい結果を得られるように、このインディがシリーズ後半に飛び込むチームのきっかけになるといいね」とコメント。
レースに関しては、「パワーと僕は最高の2台だったと思う。もしポジションが逆転していたら、彼はリスタートでアウトサイドになり、僕と同じように何もできなかっただろう」
「今日はほかの強いドライバーをパスしたり、トラフィックを通過したり、ピットなどでミスを犯さないように走ることは本当に厳しかった。ポジションはとても重要だった。彼は僕たちより少し良くなっていくように思えた。僕のクルマは、日が過ぎていくと少しアンダーステアがでるようになった。それを克服するのに十分な調整はできなかったよ」
「今日は彼の日で、僕のではなかった」とカーペンター。
「彼を祝福しているよ。素晴らしいチャンピオンだ。今日は素晴らしいチームとインディ500の素晴らしいドライバーのひとりと戦うチャンスと得ることができた。それは誇りに思うことだし、たぶん2、3日後には気分がいいはずだ。今はちょっと辛いね」