スーパーフォーミュラの第3戦がスポーツランドSUGOで行われ、途中に入ったセーフティカーと戦略の違いで順位が大きく入れ替わり、ニック・キャシディ(KONDO RACING)が自身キャリアベストとなる2位フィニッシュ。中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が3位、スーパーフォーミュラの決勝レースとしては実質デビュー戦となるトム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が大健闘の4位に入りました。
高い技術と度胸が要求される難コースSUGOでは、一昨年デビューイヤーながら鮮烈な勝利を飾った関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が昨年も連続勝利。関口の3連勝がなるか、僅差での混戦が続くスーパーフォーミュラで、新たな覇者が生まれるか、そして今季より全戦採用となった2スペックタイヤ、ソフトタイヤでの走行は初めてとなるSUGOでどのようなレースが繰り広げられるか、注目の一戦となりました。
各車が2度目のアタックに入り、次々にタイムが塗りかえられていくなか、残り1分15秒というところで、今大会スーパーフォーミュラ2戦目の出場となるディルマンが電気系のトラブルから止まってしまい、セッションは赤旗中断。この時点で前戦ポールポジションの平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、昨年のSUGO大会ポールのキャシディらがアタックできておらず、Q2進出圏外に。
ここで平川らはタイムを上げQ2進出圏内へ浮上。山下健太(KONDO RACING)が15番手、大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が16番手、ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)が17番手でQ1敗退が確定かと思われましたが、ここで、中断前まで5番手につけており、Q2進出は確実として再アタックしていなかった関口が、黄旗区間で減速しなかったとしてベストラップタイムを抹消。16番手へと順位を落とし、Q2進出を逃すこととなってしまいました。
チームメイトの国本もコースレコード更新タイムでこれに続き3番手。小林 可夢偉(carrozzeria Team KCMG)が5番手、平川が6番手、中嶋が7番手でQ3へ進出。関口の脱落によりQ2進出を果たした山下は進出ラインの8番手にコンマ1秒及ばず10番手、キャシディが11番手でQ3進出を逃すこととなりました。