F1モナコGPレース終盤に起きたシャルル・ルクレールとブレンドン・ハートレーのアクシデントについて、スチュワードは審議、その結果、ハートレーに追突したルクレールにペナルティを科さないことを決めた。
70周目、トンネル後のシケインで、11位を走行中のハートレーにルクレールが追突、両者はリタイアとなった。ルクレールは少し前からブレーキの不調を抱えていたが、症状が悪化して避けられなかったとして、ハートレーに謝罪したということだ。
衝突されたハートレーは、体調を聞かれて「100パーセント問題ない」と答えた。
「シャルルと話したところ、ブレーキを失っていたということだった。すごく残念な結果だけど、これもモナコだ」
スチュワードはレース後に、それぞれのドライバーとチーム代表を呼び、話を聞くとともに、ビデオで状況をチェックした結果、今回の接触事故はルクレールの左ブレーキディスクのトラブルによって引き起こされたものであり、どちらのドライバーにも過失はないとの裁定を下した。
「(事故の)4ラップ前、ブレーキペダルがどんどんロングになっていく感じがした」とルクレール。
「一貫性がなくて、同じように踏んでも、減速しなかったり、減速したり、といった具合だった」
「コントロールするのが難しい状態だったが、最終的に機能を失った」
母国グランプリをリタイアで終えたルクレールは、レースを振り返り、どうしてもハートレーを抜けないまま長い間、抑えられ続け、本来の速さを発揮できなかったと語った。
「僕らのレースペースはとてもよかった。だから少しいらいらした。トロロッソは駆け引きのようなことをしていたと思う。僕らが彼らの立場なら、同じことをしていただろうけど、僕らにとっては苛立たしい状況だった。どうしても抜けなかったからだ」
「ブレンドンは、ピエール(・ガスリー)がピットアウトする時に僕らの前で戻れるように、僕らのペースを抑えていたんだ」
「悔しいけれど、僕らのペースはよかったのは事実だから、今後に向けてそれをポジティブな要素として受け止めよう」