2018年F1モナコGP決勝で、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは7位だった。
ガスリーは、予選Q2で使用したハイパーソフトタイヤで10番グリッドからスタート、他のほとんどのドライバーより長くステイアウトし、ファーストスティントで36周を走り切るとともに、速さも発揮した。6番手からピットストップによって10番手に落ちたガスリーだが、新品のスーパーソフトでプッシュし、前を走るマシンのピットインやリタイアにより、52周目には7番手に浮上。終盤には後ろのニコ・ヒュルケンベルグを抑えつつ、前を走るエステバン・オコンに0.6秒差にまで迫った。ガスリーは、この結果により第2戦バーレーンに続く2回目のポイント獲得を果たし、合計18ポイントでランキング11位に浮上した。
■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ピエール・ガスリー 決勝=7位
F1に参戦して初めて走ったモナコGPで2回目の入賞を実現できた。驚くほどすごいレースだったよ! 10番グリッドからのスタートだったから、簡単にはいかないだろうことは分かっていた。でも走り出してみると、マシンが本当に速かったんだ。
序盤からタイヤを労わって走るよう心がけ、前が空いた時に全力でプッシュした。マシンの感触が良かったからそれができたんだ。ピットストップでポジションをいくつか上げることができた。終盤は(ニコ・)ヒュルケンベルグを最後まで抑えきるために戦った。モナコはオーバーテイクが難しい場所だ。集中してミスをしないようにして走ったよ。最後の方はタイヤがかなり古くなってしまい、楽ではなかったけれど、なんとか7位でフィニッシュできた。ものすごくハッピーだ!
(Crash.netに語り)ファーストスティントで履いたハイパーソフトでこんなに多くの周回を走り切ったなんて、信じられないよ。レース前にはタイヤに関して全く自信がなかった。デグラデーションが大きいのを見てきたからだ。だから序盤はすごくタイヤに気をつかった。
皆がピットに入った後でプッシュし始めたら、タイヤ交換をしてスーパーソフトやウルトラソフトを履いたドライバーたちより速かった。今日の僕らには本当に速さがあった。ペースがよかったからこそ、(戦略で)ポジションを上げることができたんだ。
ロックさせないようにすごく慎重にブレーキングして、コーナー半ばでフロントを傷めないよう、できる限りスムーズにステアリングを切るよう心がけた。優しいスロットル操作をしつつ、同時に速く走らなければならなかったので、簡単ではなかった。
昔は(タイヤの扱いは)あまりうまくなかったので、GP2の2年目、ピレリタイヤについてたくさんのことを学び、ドライビングスタイルやレースへのアプローチを少し変えた。今日のようなレースができたことで、その努力が報われたと思う。