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故ホイットニー・ヒューストンのイトコ激怒 ドラッグまみれだった頃のバスルーム写真をカニエ・ウェストがジャケ写に使用

2018年05月28日 06:12  Techinsight Japan

Techinsight Japan

カニエ・ウェストの決断に批判噴出
2012年のこと、世界中の人々に愛された歌手ホイットニー・ヒューストンがホテル客室内で入浴中にドラッグの影響で心臓発作を起こし、そのまま死亡が確認された。生前のホイットニーはドラッグ依存を度々報じられ、一度はドラッグだらけのバスルームの写真がリークし、大変な騒動となった。その写真に手を加えたものが、カニエ・ウェストがプロデュースしたアルバムのジャケット写真として使用されることになり、遺族からは強い反発の声が出ている。

カニエ・ウェストがプロデュースしたプシャ・Tのアルバム『Daytona』のジャケット写真に、故ホイットニー・ヒューストンのドラッグまみれのバスルームの写真が使用された。これに激怒したホイットニーのいとこ(Damon Elliott)が米『PEOPLE』の取材に応じ、このように苛立ちを露わにしている。

「アルバムを売るために、こんなことをするなんて。非常に不愉快です。」
「(この写真を使用されることで)私の家族、特に娘は酷く傷ついたのです。」
「なぜこのようなことをしたのか聞きたいのです。これのどこにクリエイティブな点があるというのか。どんな意味があるというのかと。」
「誰かが命を落とす。すると悲しみを乗り越え人はムーブオンするのです。(故人と過ごした)楽しい時を思い出したい―それこそが遺族の願いだというのに…。」

ちなみにジャケット写真は別のものを用意してあったというが、土壇場でカニエが8万5千ドルを支払ってこの画像を使用するライセンスを得たのだそう。先日『The Angie Martinez Show』のインタビューに応じたプシャ・Tは、このように話している。

「午前1時に電話があり、(カニエに)こう言われたんだ。『アートワークを変更したほうが良いと思う。こっちの方がいい。でも8万5千ドルを支払わなくちゃならねえ』って。」

プシャ・Tは「俺は払いたくない」と言ったというが、カニエは「音楽に合うアートワークとして見てもらうのはこっち(バスルームの写真)だ。支払いは俺に任せろ」と引かなかったとのこと。そこでプシャ・Tも乗り気になったというのだが、遺族にとっては悪趣味かつ腹立たしい行為でしかなかったようだ。しかしその一方で「ホイットニーのドラッグ依存を利用した側、つまり写真を撮りそれを売った奴が悪い」とし、カニエを擁護している者も中にはいる。ホイットニーの急死から6年以上、まだ家族の心の傷が癒えきらぬなか「素晴らしいアートワークだ」とは言えぬ気もするが、いかがであろうか。

画像2枚目は『Pusha T 2018年5月25日付Instagram「I finally got my album art... #DAYTONA 5/25」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)