2018年F1モナコGP決勝で、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは7位、ブレンドン・ハートレーはリタイア(19位完走扱い)だった。
ガスリーは、予選Q2で使用したハイパーソフトタイヤで10番グリッドからスタート、他車より長くステイアウトし、ファーストスティントで36周を走り切るとともに、速さも発揮した。6番手からピットストップによって10番手に落ちたガスリーだが、新品のスーパーソフトでプッシュし、前を走るマシンのピットインやリタイアにより、52周目には7番手に浮上。終盤には後ろのニコ・ヒュルケンベルグを抑えつつ、前を走るエステバン・オコンに0.6秒差にまで迫った。ガスリーのポイント獲得は第2戦バーレーンに続く2回目。
予選16番手だったハートレーは、ロマン・グロージャンのグリッド降格により15番グリッドからスタート、新品のハイパーソフトを履いてレースに臨んだ。1周目に他車との接触によりフロントウイングにダメージを負い、ダウンフォースが低下した状態で走り続け、13周目にウルトラソフトに交換。しかし後にピットレーンのスピード違反により5秒のタイムペナルティを科された。終盤は11番手を走行し、カルロス・サインツを追ったものの、ブレーキトラブルを抱えたシャルル・ルクレールに追突され、レースを終えることになった。
■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ホンダF1テクニカルディレクター田辺豊治
昨日のFP3や予選でもいいパフォーマンスを見せていましたが、今日の決勝でもその流れを維持し、ポジションアップが難しいモナコで予選結果を上回る形でレースを終えることができました。チーム全体が非常に強力なパフォーマンスを発揮したものの、何よりも、素晴らしいレースをしたガスリーの功績が大きかったと思います。
PUとしては、エネルギーマネジメントやドライバビリティなどに関し、特殊なモナコのトラックに合わせて適切なセットアップをまとめることができました。今回も週末を通してトラブルフリーで乗り切ったことは良かったと感じています。