F1シーズンを転戦していると、いろいろな人との出会いがある。そんな人たちに、「あなたは何しに?」を尋ねる連載企画。今回はモナコGPに訪れたダニエル・リカルドのご両親だ。
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モナコGPの予選後、ハーバーに浮かぶレッドブルのモーターホームである「エナジーステーション」に、ポールポジションを獲得したダニエル・リカルドが長い取材を終えて帰ってきた。
エナジーステーションに戻ってきたリカルドが、真っ先に向かったのはエンジニアたちやケータリングスタッフなどのスタッフたちではなかった。エナジーステーションの中央にあるテラスにある、あるひとつのテーブルに向かっていった。それはレッドブル・ファミリーではなく、オーストラリアからやってきた本当のファミリーだった。
リカルドが最初に抱き合ったのが、父親のジョーさん。
「モナコGPは2年前も来て、そのときもダニエルはポールポジションをプレゼントしてくれたよ」と喜んでいた。
次にリカルドと抱擁を交わしたのが、母親のグライスさん。写真撮影をお願いすると、恥ずかしながらも「めったにやらないけれど、私は日本が大好きだから、今回は特別よ」と快諾してくれた。
リカルドがポールポジションを獲得したのは今回で2回目。2016年のモナコGPと今回といずれもモナコGPだった。そして、そこにはいつも両親のジョーさんとグライスさんが待っていた。
前回はチームの戦略ミスとピットストップミスが重なるという信じられないミスの連続で勝利を逃したリカルド。今年、第二の母国グランプリであるモナコGPで両親にモナコGP初勝利をプレゼントできるか?