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F1第6戦モナコGP 予選トップ10ドライバーコメント

2018年05月27日 18:01  AUTOSPORT web

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2018年F1第6戦モナコGP予選PPのダニエル・リカルド、2番手セバスチャン・ベッテル、3番手ルイス・ハミルトン
F1第6戦モナコGP予選でトップ10に入ったドライバーたちが予選日を振り返った。
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■アストンマーチン・レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 予選=ポールポジション
(ポールを)うれしく思っているけれど、明日(表彰台の)頂点に上がれたら、もっとうれしいな。今は冷静さを保とうとしているが、ここに至るまで、僕は必要なことをすべてこなしてきたと思うから、それができたことを喜んでいるし、チームの皆がしてくれたすべての仕事に満足している。

 現状では、ここでやるべき仕事の半分をやり遂げたという気持ちでいる。明日、残りの仕事をやり切ってしまわないとね。ポールポジションを獲得したことで、ずいぶんと楽になった。

 ここまで、やるべきことをやって改善を図り、ラップをうまくまとめ上げていった。Q3では正しいタイミングで最大限の仕事をすることが重要で、今日の僕はそれをやり遂げることができた。

 木曜日に走り出した時から、マシンを信頼して乗ることができている。ここではリズムを見つけることがとても重要だから、そこに集中した。マシンに強さがあることは分かっていたが、ベストな状態を引き出すことができて、最高の気分だ。

 週末が始まってからは誰もが僕らが優勝候補だと言っていた。彼らは自分たちからプレッシャーを取り除こうとして、そう言っていたのだろうが、僕はそれを実証してやろうと思っていたんだ。

 マックス(・フェルスタッペン)が(FP3でのクラッシュによって)予選に出られず、チームにとっては両極端な一日だった。でもそれがモナコだ。だからこそ、プッシュしようと思うんだ。

 良いマシンであっても最適なバランスを見つけ出すことは簡単ではない。賢くふるまい、自分たちの望むようにレースを進めることができれば、優勝の可能性が高まると思う。

■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 予選=2番手
 いつだって、もっと上が可能だったと思うものだけど、今日はかなり満足しているんだ。マシンからすべてを出し切ろうと努力し、いいポジションをつかむことができた。レッドブルは木曜から強さを見せていたけれど、僕らもかなり近づくことができたと思う。

 僕らにとって肝心なのは、自分たちのマシンにポテンシャルがあるということ。1コーナーでは自分が思うように走れなかったけれど、ラップの残りに関しては問題なかった。タイヤをうまく使うという部分でも、難しい予選だったけどね。

 ここからは明日のスタートに集中していく。大変なレースになるだろう。明日は今日とはまた違うゲームに挑戦することになる。戦略面がより重要になるかもしれないし、レースのなかのほんのわずかな部分が結果に響く可能性があることを考慮に入れる必要がある。

 それに加えて運も少し必要になってくるだろう。それでも最も重要なのは何か起きた時に適切に対応できるよう準備をしておくことだ。自分たちのやるべきことは理解しているから、レースがどう展開してくかを見守ろう。

(ポールポジションを獲得した)ダニエル(・リカルド)はすごい仕事をしたね。予選で圧勝した。今日は誰もダニエルを脅かすようなタイムを出せなかったと思う。僕は最後のラップにすごく満足しているが、それでもダニエルには届かなかった。間違いなく、今日一番いい仕事をしたのは彼だ。ポールは当然の結果だよ。

 僕らは頑張ってレッドブルにかなり近づいた。明日どこまでやれるか、楽しみにしている。


■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 予選=3番手
 持てる全てを注ぎ込むことができて、本当に良い予選だった。ただ完璧なラップを走っても、今日のダニエル(・リカルド)を捉えることはできなかった。レッドブルの方が少し優れていた。最終セクターでの彼らのパフォーマンスは特によかったね。僕はセクター1では速かったが、その後、タイムを失った。

 この位置まで来ることができてうれしい。ここで初めて優勝した時には、3番グリッドからのスタートだったけど、あの時は独特の状況だったから、明日はどうだろうね。
   
 チームはマシンをここまでに仕上げるという点で、素晴らしい仕事をしてくれた。それぞれのタイヤチョイスが明日、どのように影響するのか、興味深いね。レースのなかでさまざまなことが起きるだろう。明日のモナコが何をもたらすのか、僕には全く分からないけれど、全力を出し切って懸命に走り続けるよ。目標はダニエルと順位を入れ替えること。それが僕のやるべき仕事だ。

 レッドブルがここで速いことは分かっていた。年間21戦あるから、エンジニアはその中のできるだけ多くのレースで速さを発揮するようなマシンを用意しなければならない。(モナコのような)低速サーキットはごくわずかだ。だからレッドブルがここで速くてもかまわない。バルセロナのようなサーキット、中速のサーキットの方がカレンダーのなかには多いから、僕らとしてはそういうところで速ければいいと思うし、そういったサーキットでうまくチャンスをつかむ必要がある。    

■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 予選=4番手
 今日の僕らは、最初のふたつのコーナーでタイヤをきちんと機能させることに少し苦労していた。なかなか正しい温度域に入らず、思いどおりにマシンが曲がらなかった。ラップのなかでタイヤの状態は良くなってはいくけれど、モナコではターン1でどう走れるのかを100パーセント分かっていなければ、自信を持って攻めることができない。

 当然、この結果に十分に満足することはできないし、もっと上の順位が欲しかった。でもこれが、今日の僕らのリザルトなのだから仕方ない。     
   
 レースはまた別のストーリーになる。通常、ここではオーバーテイクが非常に難しいが、過去にはいろいろなことが起きている。トラブルに巻き込まれないよう努力しつつ、正しい決定を下しながら、正しいタイミングで正しく行動するよ。

■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 予選=5番手
 今日は苦労した。ここではレッドブルがとても速いだろうことは予想していたし、ここが僕らのマシンにとっても最も厳しいコースのひとつであることも分かっていた。

 木曜からセッティングを改善し、かなり走りやすくなった。でも、一番大きな問題点はバランスではなく全体的なグリップで、コース上で滑ってばかりいた。これ以上速く走ることはできなかったと思う。もしかしたらウォールに接触して終わっていたかもしれないからね。

 Q2をウルトラソフトで突破しようとしたけれど、それほどのペースがないことに気がついた。だから明日のレースはハイパーソフトでスタートすることになる。面白いことになりそうだよ。モナコではフロントロウからスタートするのが最も楽だから、5番手は理想的な位置ではない。でもここでは何が起きてもおかしくないことを、僕らは知っている。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
エステバン・オコン 予選=6番手
 とてもハッピーだよ。今日の僕らはチームとしての強さを証明し、モナコの6番グリッドを手に入れたんだ。1年の中でも最も重要な予選だし、明日はポイントをたくさん獲得できる可能性が十分ある。

 チームは毎レース、アップデートを持ち込み、マシンを改善するために、懸命に努力してきた。それが効果を生んでいるんだ。

 Q3でのラップは週末を通してのベストという感じではなかったが、マシンはよく機能していて、いいラップタイムが出た。明日、長い道のりが残っているから、まだ有頂天になってはいないよ。レースで、トラブルを避けつつマシンを無事に持ち帰るという仕事をやり遂げなければならない。

■マクラーレンF1チーム
フェルナンド・アロンソ 予選=7番手

 FP3で15位だったので少し心配になった。バランスが理想的ではなく、ペースが悪かったからだ。でもチームの皆が予選前にマシンに大きな変更を加えてくれて、それがうまくいった。一か八かのような部分もあったが、すべてがうまくいった。

 今日の予選はストレスが大きかった。トラフィックが多いなかで、タイヤがフレッシュな時にうまく1周をまとめなければならず、その後は自分のタイムが十分なのかどうか、状況を見守る。神経が張りつめる、とても難しい時間だった。

 明日は長いレースになるだろう。ウォールに当たらないよう気を配りながら、できるだけいい結果を持ち帰らなければならない。まずはオープニングラップでポジションを落とさないようにして、戦略を活用してうまく戦う必要がある。

 レースではタイヤがカギになる。ハイパーソフトはデグラデーションがとても高いから、なんとかうまく労わって走らなければならない。

 とても難しい週末を過ごしてきた。FP1ではブレーキトラブルで走行時間を失い、FP3ではマシンのハンドリングがとても変だった。リヤとフロントがちぐはぐな感じで、低速コーナーではリヤに、高速コーナーではフロントに問題があった。そういう状態を解決するのは難しい。

 だが、ギャンブルをしてセッティングを大きく変え、予選に臨み、マシンのハンドリングを確認してみた。すると走り出してすぐに、全く違うマシンのように感じ、ハンドリングが良くなっているのが分かった。おかげで自信を持って攻めることができた。7番手を獲得できて、とてもうれしい。

■ルノー・スポール・フォーミュラワン・チーム
カルロス・サインツJr. 予選=8番手
 とても厳しい一日だった。Q1の後、マシンにいくらか変更を施して1分11秒台に近づけるための対応をした。Q2で多少近づくことができ、Q3ではとてもうまくやって8番手につけた。2回目のランのアウトラップは完璧ではなかったけどね。

 明日は厳しいレースになる。ハイパーソフトでの1ストップ作戦は、タイヤのデグラデーションを考えると簡単ではないだろうから、ここ数年のモナコのなかでは最も難しいレースになるかもしれない。アンダーカット、オーバーカット、渋滞といったものが結果に大きく影響することになるだろう。今夜はいろいろなことを考えなければならないが、気分的にはとてもポジティブだよ。

■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 予選=9番手

 熾烈な予選だったが、チームにとっては全体的に見て良い結果になった。Q1、Q2での自分の仕事には本当に満足している。完璧なラップで、週末を通して僕にとって最高の出来だったかもしれない。Q3ではマシンの感触を少し失ってしまったけれど、それでも6番手からコンマ1秒以下の差だ。これほどタイム差は小さくても、グリッド位置は大きく違ってしまった。

 フリー走行以降、マシンを改善できたことについては満足している。エステバンは素晴らしい仕事をして、いい位置で予選を終えた。僕らには速さがあるから、明日に向けて自信を持つことができる。

 レースは長いし、何が起きてもおかしくない。特に気温が高いときに、ハイパーソフトタイヤがレースでどんなパフォーマンスを発揮するかを注視していかなければならない。一番大事なのは、クリーンなレースを走り続けることと、どの位置でレースを終えるかだ。

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ピエール・ガスリー 予選=10番手

 今日はマシンの感触がとてもよかった。木曜日や前戦までと比べて、大きく改善することができたと思う。

 予選6番手までたったのコンマ1秒だったから、うれしくもあるけど、残念でもある。コンマ1秒ぐらいは縮められたはずだと思うと悔しいからね。

 でもQ3に進むことができてものすごくうれしい。モナコでこの位置からスタートできるのはいいことだ。ここではどんなことでも起こり得る。いいスタートを決めることがとても重要になるよ。

 マシンの感触がどんどん良くなってきているので、この調子でさらに改善していきたい。モナコは特別なサーキットで、他のサーキットとは違うセットアップが必要だったが、とてもうまくいったと思う。

 グランプリウイークエンドを過ごすたびにいろいろなことを学習している。今回はすべてがとてもうまくいっていると思う。また中団で戦えているので、明日はいいレースをしてポイントを獲得したいね。

 決勝ではまずクリーンなスタートを決めなければならない。できればひとつかふたつポジションを上げて、あとは戦略を使ってうまく戦いたい。レースの展開によって、アンダーカット、あるいはオーバーカットを狙い、順位を上げることを目指す。