バーレーンGP以来のQ3進出を果たしたトロロッソ・ホンダ。しかし、チームにはバーレーンGPほどの盛り上がりは予選後、見られなかった。それは、もう少し良い結果を望んでいたからだろう。
まずバーレーンGPに続いて、今シーズン2度目のQ3へ進出したピエール・ガスリーだ。予選前のフリー走行3回目でマシンを走らせたガスリーは「木曜日よりも、マシンの感触が良かった」と8番手のタイムをマーク。予選もその調子を維持して、Q1では12番手、Q2も10番手で突破した。
Q3の1回目は10番手だったが、これは中古のタイヤを履いて、路面のグリップレベルを確認していたからだった。新品タイヤを履いて臨んだ2回目のアタック。セクター1とセクター2をいずれも自己ベストで通過したガスリーだったが、セクター3でミスを犯した。
「プールの出口でイン側のタイヤをガートレールに引っ掛けてしまった。マックス(・フェルスタッペン)がやっちゃったところ。でも、僕は軽く触っただけ」(ガスリー)というミスで、ガスリーは自己ベストを更新できず、10番手に終わった。
チームメイトのブレンドン・ハートレーも、モナコGPは第二の母国グランプリ。フリー走行3回目ではガスリーの1つ上の7番手と好調な走りを披露していた。
しかし、最後のアタックで渋滞に引っかかった。
「今週はマシンの手ごたえがあったので。Q1敗退はとても残念。モナコでアタックを完璧にこなすことは非常に難しく、トラフィックやイエローフラッグに捕まってしまうと、満足なタイムを刻むことができない。明日は難しいレースになると思うけど、マシンの仕上がりは悪くないので頑張りたい」(ハートレー)
抜きにくいモナコの予選て満足のいく結果を出すことができなかったトロロッソ・ホンダの2人。だが、トロロッソのチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは、日曜日のレースに向けて希望は捨てていない。
「われわれのマシンには、トラクションがいいというアドバンテージがある。ライバルよりもタイヤに優しい。それがハイパーソフトでのチャンスにつながることに期待したい。もちろん明日は、ポイントをいくつか持ち帰るよ」