2018 SUPER FORMULA
JMS P.MU/CERUMO・INGING Race Report
第3戦 スポーツランドSUGO
◆5月26日(土)予選
#1 石浦 宏明 8位 / #2 国本 雄資 4位
<予選> 天候:晴れ | コース状況:ドライ
全日本スーパーフォーミュラ選手権の第3戦がスポーツランドSUGOで開催された。26日には公式予選が行われ、JMS P.MU/CERUMO・INGINGは2台揃ってQ3に進出。国本雄資が4位、石浦宏明は8位となった。
ここ数年、SUGOのスーパーフォーミュラはシーズン後半の秋開催だったが、今シーズンはシリーズのカレンダーが変わって初夏の開催になった。週末のSUGOは晴れの予報で、専有走行が行われた25日(金)は30℃超えの真夏日に。石浦はこのセッションでトップタイムをマーク。国本は11番手にとどまっていたが、翌26日(土)の午前中に行われたフリー走行では石浦とともにセッションの1‐2を独占し、午後の予選に向けて2台揃っての上位グリッド獲得に期待が高まっていった。
公式予選は午後1時20分にQ1がスタート。セッション開始と同時に国本は先頭で、石浦は中団の位置でコースインし、まずは1セット目のミディアムタイヤでタイムアタックを行った。国本は計測3周目に1分6秒368を記録。石浦は5周目に1分5秒872のタイムを出していったんピットへ。残り時間が8分を切ったところで、2セット目のタイヤを装着し2回目のアタックへと向かった。国本は1セット目同様に計測3周目に1分5秒330と自己ベストタイムを更新してトップタイムをマーク。一方の石浦はセクター3でわずかにスピードが伸び悩んだものの、こちらも1分5秒488まで自己ベストタイムを更新。ここでコースアウト車両が出たためセッションは赤旗中断となり、残り時間2分20秒を残してセッションは再開されたが、この時点で国本がトップ、石浦も4番手と上位に付けていたため、2人はピットで待機。最終的にこの順位は変わらず、2台揃ってQ2進出となった。
ソフトタイヤでの戦いになるQ2では、全車のタイムが一気にアップ。石浦が1分4秒882で2位、国本が1分4秒901で3位と、従来のコースレコードを上回るタイムで、揃ってQ2突破を果たした。Q3は、国本がさらにセッティングを煮詰めてアタックに向かった結果、自己ベストタイムの更新はならなかったものの、3位に1000分の1秒差の4番グリッドを獲得。石浦はアタックラップのセクター2までは全体ベストも狙えるペースだったが、SPアウトコーナーでスピン。なんとかコースサイドにぶつかることなく体勢を立て直したが、ここでアタックをあきらめピットに戻ることになり、8番手に。2人ともトップを狙える速さはあり、明日の決勝では国本が2列目から、石浦が4列目から表彰台を目指す。
ドライバー/#1 石浦 宏明
「実は、Q2まではSPと最終コーナーに対してまだ余力を残していました。(Q3のアタックでは)SPの1つ目がうまく決まって、このままの勢いで最終コーナーまで抜けることができればポールポジションを獲れる手ごたえもあったのですが、行き過ぎてしまってスピンしました。クルマを当てずに終われたのは不幸中の幸いでした。昨日の練習走行時にもスピンをして、その際に当ててしまったパーツがダメージを受けていないか、メカニックの人が御殿場まで戻って調べてくれていました。そういうこともあって、今日はいい結果を出したかったですし、その自信もあっただけに悔しいですが、攻めた結果なのですっきりもしています。決勝ペースはいいと思うので、今日の失敗を明日のレースでとり返したいと思います」
ドライバー/#2 国本 雄資
「SUGOはトラフィックも多いので、新品のミディアムタイヤ2本を、予選に向けて残しておきました。その2本を使った1セット目はトラフィックにかかってしまいましたが、2セット目でまずまずのアタックができました。同じセットでQ2に挑んで、そこでも本来のバランスには少し届いていなかったので、Q3に向けてはアジャストしていきました。それがあまりいい方向に進まずにタイムが更新できなかったのですが、過去2戦の予選ではあまりいいパフォーマンスを出せなかったことを振り返れば、今回はある程度のレベルまで戻ってこられたと感じています。4番手からのスタートはいろいろチャンスもあると思うので、まずは自分ができることを精いっぱいやって決勝に臨みたいと思います」
監督/立川 祐路
「ドライバーとエンジニアがいろいろと話し合って、SUGOに合うクルマを持ってくることができたので、フリー走行から調子が良かったです。そうはいってもタイムは僅差で、特にQ3はほんの少しのことで順位が変わる戦いなので、実際どうなるだろうと思っていた部分はありました。石浦は目いっぱいアタックした結果スピン。守っていてもトップが獲れる状況ではなかったので、残念ですがあれは攻めた結果と考えています。国本も、あまりタイム差の無い中で4番手というのは多少残念ですが、2台揃って明日は表彰台に立てるように頑張っていきたいと思います」
総監督/浜島 裕英
「2台ともポールポジションを狙える力があっただけに残念ですが、どちらかというと、これまで少し苦手意識のあったSUGOで2台揃って上の方にいるのはいい兆候です。予選では期待したレベルには届きませんでしたが、上昇気流は掴みかけているかと思っています。決勝ではさらに上を目指し、頑張ります
」
【正式予選結果】
Pos. No. Driver Type Car Q3 Q2 Q1
1 5 野尻 智紀 Honda HR-417E DOCOMO DANDELION M5S SF14 R1’04.694 1’04.938 1’05.654
2 18 小林 可夢偉 TOYOTA R14A KCMG Elyse SF14 1’04.941 1’04.941 1’05.659
3 20 平川 亮 TOYOTA R14A ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 1’04.985 1’05.021 1’05.714
4 2 国本 雄資 TOYOTA R14A JMS P.MU/CERUMO・INGING SF14 1’04.986 R1’04.901 1’05.330
5 6 松下 信治 Honda HR-417E DOCOMO DANDELION M6Y SF14 1’05.048 R1’04.842 1’05.365
6 16 山本 尚貴 Honda HR-417E TEAM MUGEN SF14 1’05.313 1’05.173 1’05.372
7 36 中嶋 一貴 TOYOTA R14A VANTELIN KOWA TOM’S SF14 1’05.498 1’05.041 1’05.774
8 1 石浦 宏明 TOYOTA R14A JMS P.MU/CERUMO・INGING SF14 1’12.781 R1’04.882 1’05.488
9 15 ダニエル・ティクトゥム Honda HR-417E TEAM MUGEN SF14 1’05.256 1’05.755
10 4 山下 健太 TOYOTA R14A ORIENTALBIO KONDO SF14 1’05.286 1’05.886