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水を遮断し、音を抽出する水泳用耳栓「Subplug」

2018年05月27日 08:02  Techable

Techable

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水泳の際、耳栓はつけておくべきだろう。感染症を防ぐ意味でも、耳栓は欠かせないものだ。

だが、耳栓は水だけでなく音まで遮断してしまう。プールサイドにいる人の声がまったく聞こえない、ということも当然発生する。その度に耳栓を外さなければならないのだ。さすがにこれは骨である。

この記事で紹介する「Subplug」は、装着中も音を聞き取ることができる耳栓である。
・防水メッシュが音だけを拾う
水泳中に耳へ流れ込む水をカットし、音だけを通す。一見、矛盾している仕組みだ。だがSubplugは、防水メッシュを導入することでその問題を解決している。

このメッシュが水だけをブロックする、という設計である。従来の耳栓は、単にゴムで耳の穴を塞ぐだけだった。

また、各自の耳の大きさに対応しているというわけでもない。そのため、水泳中の脱落が起こる。Subplugの場合は、耳の中にはめ込むフック部分とイヤーインサートがモジュラー式になっている。各々の耳の形や大きさに合わせ、部品のサイズを変えることができるのだ。これで「プールのどこかに耳栓を落としてしまった」ということは避けられそうだ。

競泳選手にとっても、この製品は重宝するはず。プールサイドからのコーチの指示を聞き取るために、いちいち耳栓を外す必要がなくなる。
・オリンピックを控えた今だから
これから夏のレジャーシーズンに向け、また2年後の東京オリンピックにも向け、Subplugのような製品は消費者から求められていくのではないか。

Subplugはクラウドファンディング「Kickstarter」で63香港ドル(約880円)からの出資枠を設けている。

Kickstarter