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『スタートレック』のジョージ・タケイ、セクハラ告発されるも“冤罪”の可能性

2018年05月27日 05:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ジョージ・タケイ、セクハラ疑惑に言及(画像は『George Takei 2017年8月24日付Instagram「Don’t be distracted by my muscles… this is a serious post. Our brave transgender soldiers in the military make us all stronger as a country.」』のスクリーンショット)
『スタートレック』の「ヒカル・スールー」役として人気を博したジョージ・タケイ(81)は昨年、ある男性モデルに「36年前にカクテルをもらって飲むと、朦朧とした状態になった末に眠ってしまった」「意識が戻ると、ジョージに下着を脱がされそうになった」などと暴露されていた。しかしその主張のいくつかに複数の“不可解な点”があることが発覚、「被害を主張した人物の話も数か月を経て変化している」と米メディアが伝えた。

昨年のこと、元モデルというスコット R. ブラントン氏が「1980年代、まだ20代の頃にジョージ・タケイから下半身を弄られた」などとメディアに話し、世間に衝撃を与えた。それはジョージも同じだったらしく、ジョージはFacebookにこう綴り驚きを露わにした。

「ブラントン氏の告発について、こちら側のお返事を書かせていただきます。みなさんと同じように、私もショックを受け当惑しています。」
「彼が1980年代に発生したと話していることは、起きてなどいません。また僕には理解もできないのです。なぜ彼が今になってこのようなことを主張しているかがね。ブラントン氏を思い出そうとしましたが、覚えてもいません。」
「僕のことを知っている人であれば、(彼が主張する行為が)僕の価値観とは相反するものだとお分かりでしょう。このようなことをしたと言われることは、個人的にかなり苦痛です。」

また同性愛者であるジョージは「夫ブラッドも完全に僕の味方です」とし、信用してくれるファンに対しお礼の言葉も添えていた。

そしてこのほど『New York Observer』がブラントン氏をインタビューしたところ、同氏は「性器を触られた記憶はない」と認めたとのこと。またブラントン氏はこれまで複数メディアの取材に応じているが、飲んだとされる酒の量、当時の体重、ジョージが着ていたものなど「話す内容がバラバラだった」という。さらに専門家数名に話を聞いたところ、「酒にドラッグを盛られたという話はあり得ない」とあっさりブラントン氏の言い分を否定。「当時(1981年)入手可能だったドラッグであれば、その後運転して帰宅することや何が起きたか記憶をたどることもできなくなっていただろう」と話したというのだ。これを知ったジョージも安堵したもようで、同じくFacebookにこう書き込んでいる。

「僕にとって、そして夫ブラッドにとって実に辛い時期でした。」
「しかしこの悪夢も終わろうとしていると知り、とても嬉しく思っています。以前も申し上げた通り、僕はブラントン氏なる人物を覚えてもいないのです。また40年近く前に起きたと彼が話した内容についてもです。」

そんなジョージは「辛い思いはしたものの、ブラントン氏に対して悪意は持っていない」とのこと。しかしファンの応援には夫ともども感謝しているとして、「みなさんのサポートのおかげで前に進み続けることができました」「とても有難いと思っています」とも記している。

多くの映画関係者らがセクハラ加害者を名指しで批判し、「もうセクハラは止める時期」とキャンペーンを繰り広げている。その一方で罪のない人に「セクハラ行為を働いた鬼畜だ」と嘘をつくケースが皆無とは言えない現実もあるが、ジョージは多くの人々がセクハラ被害をカミングアウトしようと活発に運動している事実を考慮し、「ブラントン氏に平和が訪れますよう願っています」ともメッセージに含めている。

画像は『George Takei 2017年8月24日付Instagram「Don’t be distracted by my muscles… this is a serious post. Our brave transgender soldiers in the military make us all stronger as a country.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)