モナコGPのフリー走行3回目で、セッション残り8分のところでクラッシュしたマックス・フェルスタッペン。マシンはセッション終了後にトラックに牽引されてガレージに運ばれた。マシンが到着するなり、メカニックたちが修復作業が開始した。
セッション後、レッドブルのガレージを訪れるとすでに世界各国のテレビクルーがガレージを取り囲んでいた。チームマネージャーのジョナサン・ウィートリーが心配そうに状況を見つめており、話しかけられる状況になかった。
そこでスカイ・イタリアTVのスタッフとしてガレージの中で取材していたダビデ・バルセッキに状況を確認した。
「サスペンションは左側だけだが、フロントだけでなく、リヤにもダメージがあり、今修復作業を行なっている。リヤサスペンションがダメになったが、幸いだったのはギヤボックスにダメージが確認されなかったこと。もちろん、PUとモノコックもこのまま。だから、予選には間に合いそうだ」
フェルスタッペンはクラッシュしたものの、フリー走行3回目ではトップのダニエル・リカルドに1000分の1秒差の2位と好調なだけに、ライバル勢もフェルスタッペンの動向が気になるのだろう。メルセデスやフェラーリのスタッフもレッドブルのガレージ前で状況を確認していた。
ギリギリまで修復作業を続けていたレッドブルだったが、結局予選には間に合わずギヤボックスも交換することに決定。
予選後レッドブルの広報に改めて話を聞くと「最初はギヤボックスを交換せずに予選に出ようとしていたんだけど、予選まで30分を切ったところで、ギヤボックスに小さなクラックが入っていることが判明したから予選参加をあきらめたんだ」ということだった。