全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)は5月26日、シリーズ第3戦を開催しているスポーツランドSUGOの会場で定例の記者会見を実施。このなかで2019年から導入する新型シャシー『SF19』を2018年7月4~5日、富士スピードウェイでシェイクダウンする予定を明らかにした。
2019年シーズンからの導入を目指し、JRPとイタリアのダラーラ社が協力して開発を進めている新型シャシーのSF19は、現行のSF14シャシーと同様に“クイック&ライト”をコンセプトとしている。
SF14からはホイールベースを短縮することで敏捷性と反応性が向上。またオーバーテイクを促進するべく、シャシー下面でダウンフォースを稼ぐことも重視されているという。
2018年3月に発表された開発スケジュールでは5月ごろにモデルカーが完成し、7月ころのシェイクダウンを予定しているとされていた。今回その予定どおりにシェイクダウンが行われることから、開発が順調に進んでいることがうかがえる。
なお、シェイクダウンに登場するSF19は1台のみでホンダエンジンを搭載する予定。
シェイクダウン初日の4日にはお披露目を兼ねた情報交換会も予定されているが、シェイクダウンでステアリングを握るドライバーについては未定とのこと。こちらは続報を待ちたい。
現行のSF14はF1を上回るコーナリングスピードを持ち、世界でもトップレベルの速さを誇る。スーパーフォーミュラ自体も高いレベルのバトルが繰り広げられていることから、F1を目指すドライバーが相次いで参戦を希望するシリーズに成長しているのは周知のとおりだ。
そんなスーパーフォーミュラが迎える新型シャシー、SF19はマシンの外観も含め、日本のみならず世界からも注目を集めることは必至。7月のシェイクダウンはシリーズにとって、大きなターニングポイントになりそうだ。