5月26日、スポーツランドSUGOで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦SUGOの公式予選。セッション終了後、予選トップ3ドライバーによる会見が行われ、野尻智紀、小林可夢偉、平川亮の3人が、それぞれ予選をふり返り、決勝レースへの展望を語った。
■野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)/予選ポールポジション
「前戦は天候が悪くて中止になりました。本当はレースを戦いたかったですけど、あの状況では仕方ありません」
「そして、このインターバルの短い間にチームがクルマを少しでも速くしようと(データの)解析だったりをしてくれました」
「昨日は調子があまりいいとは言えませんでしたが、そこからポールポジションを獲ることができたので、チームに感謝ですし、自分もいい走りができたかなと思います。明日もしっかり頑張りたいと思います」
「(予選Q1で)赤旗からの再開を待っている間が長くて、僕はノックアウトゾーンにいたこともあり、不安だったりストレスだったり、ネガティブな思いが渦巻いてきたので、その都度、チームに無線で自分の気持ちをぶちまけて落ち着きを取り戻してました(笑)」
「杉崎(公俊)エンジニアも『落ち着いていけば大丈夫』と声をかけてくれて、僕をコントロールしてくれたのでありがたかったです」
「Q3はアウトラップ走っている段階から、(Q1、Q2とは)何かが違う感覚があって。前後(タイヤ)ともグリップしなかったり、フロントの食いつきが悪かったり。アタックラップもリヤを滑らせながら、立ち上がってロスしている部分もあったと思います」
「確かにQ3になると路面が変わります。その幅が今までよりも大きく感じましたね」
■小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)/予選2番手
「鈴鹿は良くなかったんですが、前回は調子が良くて、今回も調子が良さそう。去年1年取り組んできたことがやっと結果につながってきているのかなと思います。1番はレースをしっかり戦って優勝したいですね」
「明日、まずはスタートで何も起きないことを願ってます」
(予選Q2、Q3では計測3周目でベストタイムが出ていましたが?)
「そうなんですよ。(周りより)1周遅いんですよね。僕も(タイミングを)合わせたいんですけど合わなくて。だからトラフィックのタイミングを取るのが非常に難しくて。できれば合わせたいというのが本音でした」
「今日の予選を戦って思ったのは“メッセージボタン”が欲しいということ。『ごめんね!』とか『ちょっとどいて!』みたいなボタンがあれば、見ていて面白だろうなと(笑)。(自分自身)『ごめんね!』と思ったり『どけどけ!』と思いながらアタックしてましたから」
■平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)/予選3番手
「SUGOは自分自身、相性が悪いと思っているサーキットで、昨日も走り出しからクルマの調子が悪くて『ああ……』と思っているうちに、電気系のトラブルで走れなくなってしまいました」
「昨日の夜はどうなるかと思いましたけど、今朝の走行でセットアップをいい方向に変えられました。予選Q1で赤旗が出た時は(Q1敗退圏内にいて)焦りましたけど、そのあともいいタイムが出せましたし、Q3に向けてもセットアップやドライビングを合わせられたかなと思います」
「鈴鹿はレースを完走できていませんし、オートポリスが決勝レースが中止になってレースをできていません。明日はしっかりとレースを戦っていきたいです」
「赤旗が出なくてもQ1は突破できたと思いますけど、赤旗でやばいと思ってお尻を叩かれたというか、スイッチが入ったかなと思います。満足いくアタックではなかったですけど、しっかりまとめていい1周にできたかなと」
「1~2コーナーですごいアンダーが出たり、(コーナーの)立ち上がりでトラクションがかからなかったり、オートポリスもそうでしたけど、Q2からQ3にかけて路面コンディションが向上してタイムも上がるというのがないのかなと思います。テストでも2日めになるとタイムが落ちることがありましたし、これはヨコハマの特性なのかなと思います」