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AK-69とX JAPAN Toshlのコラボはいかに“最強で最高”なのか? Mステ出演を機に相性を探る

2018年05月25日 12:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 AK-69とToshl(X JAPAN)が、AK-69の新曲「BRAVE feat.Toshl(X JAPAN)」でジャンルの枠を超えた衝撃的なコラボレーションを実現させ、本日5月25日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演する。


(関連:「日本の常識ではないやり方を追求した」 AK-69が語る『DAWN in BUDOKAN』でのこだわり


 これまでもUVERworld 、Fabolous、Fat joe 、DOBERMAN INFINITYやティナーシェ、シェネル、清木場俊介などそうそうたるアーティストとコラボしてきたAK-69。昨年10月の武道館公演『DAWN in BUDOKAN』にも豪華ゲスト陣が駆けつけ、コラボパフォーマンスを披露していたのが記憶に新しい。また、6月20日には、Toshlとのコラボ楽曲も収録した『無双Collaborations -The undefeated-』も発売。様々なアーティストのコラボで爪痕を残すAK-69だが、日本、そして海外シーンにおいてROCKで革命を起こしてきたX JAPAN・Toshlとのコラボは“新たな革命”と言っても過言ではないだろう。


 AK-69からのオファーで実現したという今回の異色コラボ。発表当初は透き通った高音が特徴的なToshlの歌声とAK-69のラップがどう混ざり合うのか、容易に想像することはできなかった。しかし実際に楽曲を聴くと、Toshlの伸びやかな歌声に重なるように、絶妙なテンポでAK-69のラップが入ってくる構成は非常に聴きやすく、AK-69がToshlの新たな一面を引き出しているようにも感じた。


 Toshlは、AK-69を「戦場へ向かっていくときに、最後の一歩に対して奮い立たせてくれるような、勇気をもらえるような、そんな音楽をメッセージし続けているアーティスト」(参照:Billboard JAPAN)と評していた。それは今回の楽曲にもはっきりと表れている。「BRAVE」というストレートな曲名、<逆らう運命(さだめ)/心の旗を振れ><我に返り蹴り飛ばすヴァース/奮い立つ>といった力強くメッセージ性の強い歌詞。AK-69の強さを感じる楽曲であり、Toshlの歌声があるからこそ成り立つ歌詞なのではないだろうか。AK-69が同楽曲を「自分のところが陰で、Toshlさんのところが陽」(参照:Billboard JAPAN)と表現していた通り、AK-69の切実なラップを経て、Toshlのシャウトするような歌声で一気に目の前が開けるようなイメージを抱いた。


 アンダーグラウンドでの地道な活動を重ね、<Def Jam Recordings>との契約にまで至ったAK-69、メンバーの死や活動休止など紆余曲折を経て、今なお第一線で活動を続けるToshl。Toshlが「10分も話さないうちにブースに入って歌っていました」(参照:BARKS)と語っていたことからも分かるが、ジャンルは違えど、その芯にある音楽への熱い思いには共通するものがある。さらに、“孤高”のアーティストとして、あえて険しい道を進んできたという印象も強いAK-69が、Toshlとともに広くお茶の間に親しまれる『ミュージックステーション』に初出演することに感慨深さを覚えずにはいられない。


 「俺が大事にしているのはその人の生き様だったりとか、その人にしか出せない叫びなんですよ」(参照:Billboard JAPAN)ーーAK-69はコラボを通じ、各アーティストの個性を広く伝えてきた。その最新版であるToshlとのコラボは“最強”であり、その楽曲は“最高”なものに仕上がっている。今夜の生パフォーマンスでも“最強”かつ“最高”な姿を見せてくれそうだ。(村上夏菜)