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TEAM IMPUL スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート

2018年05月25日 12:01  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

カルソニック IMPUL GT-R
2018 AUTOBACS SUPER GT Round3
SUZUKA GT300km Fan Festival
2018.5.19 Sat~20 Sun

表彰台へあと一歩も今季最上位の4位

No.12 カルソニック IMPUL GT-R
佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー

 第2戦富士から約2週間、鈴鹿サーキットでの第3戦を迎えました。鈴鹿でのレースは例年8月にレース距離1000kmで行われていましたが、今年は5月に移動し、300kmで開催されました。これまでとは違った鈴鹿での戦いを、富士に続いて大観客がその行方を見守りました。

5/19(土)公式予選
天候:晴れ コース:ドライ
気温/路面温度:21度/32度(GT500 予選開始時)
18度/28度(GT500予選終了時)
観客動員数:20,000人

 予選日は晴れ、素晴らしい天候となりました。しかし、1日を通して強風が吹き荒れた鈴鹿サーキット。安全を考慮してイベント広場で行われる予定のトークショーなどが相次いで中止となるほどでした。14時55分開始のGT500クラス予選Q1は、GT300クラス予選Q1での赤旗の影響があり遅延して15時5分に始まりました。

 予選Q1は15分間で行われました。アタックドライバーは、ヤン・マーデンボロー。開始後の序盤はピット内で待機し、ピットアウトのタイミングを見計らいます。残り時間9分30秒でコースイン。路面温度が予想よりも低く、タイヤのウォームアップを入念に行いタイムアタックへと入っていきます。
 
 残り時間約1分半でコースレコードとなる1分45秒596のベストタイムをマーク。Q2へ進出できるトップ8圏内に無事突入していきます。そしてヤンは続けてアタックを行い、チェッカーと同時に1分45秒857のタイムを残しますが、更新することはできず。
 
 ホンダNSX陣営が席巻し、また路面温度が低いことと風の影響があったかGT500クラス全車がコースレコードを更新するQ1でしたが、カルソニック IMPUL GT-R、しぶとく6番手で今季初のQ2進出を果たしました。(第1戦岡山は予選11位、第2戦富士は約20分間の計時予選)

 続く予選Q2は10分間で行われました。アタックドライバーは佐々木大樹。予選開始後すぐにコースインし、タイムアタックへと向かいます。直後、他車がスピンアウトしコース上に砂利を撒く場面もありましたが大きな混乱はなく、そのままセッションは進行していきます。
 
 佐々木はQ1のヤン同様に入念にタイヤをウォームアップし、アタックへと入っていきます。残り時間1分を切るところでベストタイムの1分45秒351をマーク。最終的に6位となりましたが、今季最上位のサードローグリッドから決勝レースをスタートすることとなりました。

5/20(日)決勝レース
天候:晴れ コース:ドライ
気温/路面温度/湿度:21度/34度/23%(レース開始時)
決勝レース距離 5.807Km×52Laps=301.964Km
観客動員数:33,000人

 前日の予選日に引き続き素晴らしい天候となった鈴鹿サーキット。決勝レースに向けて、準備を進めていたところ、なんとサーキットの計時システムトラブルによりスタートディレイがアナウンスされてしまいました。レース開催を不安視する声もありましたが、40分遅れで15時20分より無事にレーススタートを迎えました。
 
 カルソニック IMPUL GT-Rのスタートドライバーはヤン・マーデンボロー。白バイ4台、パトカー3台を携えた三重県警先導によるパレードラップ1周、フォーメーションラップ1周を経てシグナルグリーンに。52周のレースの火蓋が切って落とされました。
 
 オープニングラップ、1コーナーでNo.64 Epson Modulo NSX-GT(松浦孝亮選手)にアウトから襲いかかり早速オーバーテイク。5番手に順位を上げます。その後、トップのマシンとは徐々に差が拡がりつつあるものの序盤は大きな動きなくレースが進行。7周目よりGT300のバックマーカーと絡み始めます。
 
 14周目、ストップしたマシンの回収を行うためセーフティーカーが導入。一旦ギャップがリセットされることに。まだレース全体の1/3を経過していないためピットインしてドライバー交代は出来ませんが、ピット内では佐々木大樹が準備をし始めます。
 
 17周目、クラス毎の整列を行い引き続きSCラン。18周目にセーフティーカーのランプ消えて、19周目にレース再開。ヤンはリスタート後、4位のNo.17 KEIHIN NSX-GT(小暮卓史選手)に対しテールトゥノーズに持ち込みますがオーバーテイクには至らず。直後20周目にNo.17 NSXならびに2位走行中だった、No.100 RAYBRIG NSX-GT(ジェンソン・バトン選手)がピットインしたことで、暫定3位を走行します。

 24周目にクラッシュしたマシンがあったことで、セーフティーカーラン導入を危惧してチームはヤンをピットへと呼び込んで25周目にピットイン。(レギュレーションによりSCラン中のピットインはペナルティ対象)トップ3のマシンは全て同時にピットに入りました。結局SCの導入は有りませんでしたが、タイヤ交換と給油、佐々木大樹へのドライバー交代を終えてコースへと復帰。アウトラップとその翌周1コーナーで、ピットイン前に前を走っていた2台に先行を許してしまい暫定6位と、結局は元の順位に落ち着きます。
 
 全車がルーティンのピットインを終えて5位。しかし、4位のNo.17 NSX(塚越広大選手)との差は2秒弱でしたが徐々にギャップを縮めて食ら付いていきます。好バトルも期待できましたが38周目、No.17 NSXにドライブスルーペナルティが出され消化したことで4位へ浮上します。

 この時点で3位のNo.1 KeePer TOM’S LC500(平川亮選手)とのギャップは14秒ほど。まずは差をなくすために我慢の走りとなります。残り10周を切ってその差は16秒と拡がってしまいました。一方で逆に後方から一気にペースを上げてきていた、No.36 au TOM’S LC500(関口雄飛選手)が徐々に佐々木の後方へ。
 
 ファイナルラップでテール・トゥ・ノーズとなりシケインでサイドバイサイドへと持ち込まれてしまいます。軽く接触し2台ともにバランスを崩してしまいますが、佐々木は冷静に状況を見極めて4位を守り切ってフィニッシュとなりました。

 ポディウムには届きませんでしたが、今季最上位で貴重な8ポイントを加算し、ランキングも浮上できました。次戦は6月30日~7月1日に開催されるシリーズ唯一の海外戦タイのチャン・インターナショナル・サーキットとなります。1カ月以上のインターバルがありますので、また入念に対策を練って臨みます。引き続きカルソニック IMPUL GT-Rへのご声援よろしくお願いします。

TEAM IMPUL NEXT Race Information
全日本スーパーフォーミュラ選手権 第3戦 5/26(土)~27(日) スポーツランドSUGO
SUPER GT 第4戦 6/30(土)~7/1(日) チャン・インタナショナル・サーキット

ドライバーからのコメント
佐々木大樹
「たくさんの応援ありがとうございました。次こそは表彰台に上がるべく、あと1ヶ月ちょっとの期間で強くなって帰ってきます」

ヤン・マーデンボロー
「手堅い結果でしたが、表彰台以上を目指して引き続き頑張ります。応援ありがとうございました」

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