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トロロッソ、空力アップデートをガスリー車でテスト「マシントラブルはあったが競争力の高さを確認」:F1モナコGP木曜

2018年05月25日 09:11  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2018年F1第6戦モナコGP ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2018年F1モナコGP木曜、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーはフリー走行1=14番手/2=14番手、ブレンドン・ハートレーはフリー走行1=12番手/2=11番手だった。

 今季初めて導入されたハイパーソフトタイヤのテストに取り組みつつ、FP1からロングランを行い、ハートレーは全車中最も多い46周を走行、ガスリーも38周を走りこみ、順調にプログラムを消化。FP2でも2台とも順調に周回し、セッティング作業を進めた。ハートレーは午後のセッションでも47周と20人中最多タイの周回を走り(フォース・インディアのエステバン・オコンと同一)、ガスリーは32周を走行した。

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
チーフレースエンジニア ジョナサン・エドルズ
 今日は順調な一日を過ごした。モンテカルロ市街地サーキットはレイアウトがユニークなため、他のサーキットとはかなり異なるものが要求される。そのため、セットアップはこの5戦とは全く違うものになる。

 言うまでもなくどのサーキットでもドライバーの力量が重要だ。しかしここモナコでは特に、安定性が高く、自信を持って走れるようなマシンをドライバーに与えることができれば、大きなパフォーマンスを得ることができる。

 ハートレーもガスリーもここをF1マシンで走るのは初めてだったため、今日の2回のセッションでできるだけ多くの周回を走らせることを心掛け、全体的にうまくいったと思う。

 FP1ではふたりとも予定していたプログラムをすべて完了することができ、とてもいいセッションになった。モナコでは週末を通しての路面の変化が大きいので、テストが難しい。そのため、メカニカルセットアップのテストはそれほど行わなかった。それでもここには新しい空力パーツを持ち込み、一台(ガスリー車)に装着して試した。2回のセッションを通して、データを分析し、理解を深めていった。

 FP2に向けて全体的なバランスを改善するため、マシンのセットアップ変更を行った。ドライバーはとても満足しており、高い競争力が見られたと思う。燃料が少ない状態での序盤のランはうまくいった。路面に問題が発生して赤旗が出て、セッションが再開されると、大勢が同時にコースに出てきたため、トラフィックが生じ、うまく隙間を見つけるのが難しかった。我々は再開早々にコースに出たため、何周かは路面の状態が悪く、その後、後からコースに出てきたマシンに引っ掛かり、思うようにタイムを出すことができなかった。そのため、2回目のランは理想的な環境で走ることができず、真のパフォーマンスを発揮できなかったと思う。

 このコースで我々のマシンはショートランでも燃料をたくさん積んだ状態でも競争力が高いと思うので、いい感触を持っている。ピエールが燃料をたくさん積んで走っていた際にマシンに問題が起きた。ブレーキ関連のトラブルだと思うが、原因を突き止め、解決し、何の懸念もなく決勝に挑めるようにしなければならない。これについては問題ないはずだ。全体的に見てとてもポジティブな一日だった。FP3と予選に自信を持って臨むことができる。