2018年F1モナコGP木曜、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーはフリー走行1=14番手/2=14番手、ブレンドン・ハートレーはフリー走行1=12番手/2=11番手だった。
今季初めて導入されたハイパーソフトタイヤのテストに取り組みつつ、FP1からロングランを行い、ハートレーは全車中最も多い46周を走行、ガスリーも38周を走りこみ、順調にプログラムを消化。FP2でも2台とも順調に周回し、セッティング作業を進めた。ハートレーは午後のセッションでも47周と20人中最多タイの周回を走り(フォース・インディアのエステバン・オコンと同一)、ガスリーは32周を走行した。
パワーユニットに関しては、これまでのデータと前戦スペインGP後に行われたテストのデータを基に、低速域でのエネルギーマネジメントに重点をおいた調整と、モナコ独特のコース特性に合わせたドライバビリティの調整を行い、トラブルなく初日を終えたことを、ホンダは明らかにしている。
■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ホンダF1テクニカルディレクター田辺豊治
今日は通常の走行初日と同様、PUのセッティングを少しずつこのサーキット特性に合わせて最適化する作業を行いました。
今日の2回のセッションでは、ふたつの要素を考慮に入れて作業を進めました。ひとつめは、ここモナコでは日曜に近づくにつれて路面がクリーンになり、ラバーが乗ってくるため、タイムが大幅に向上していくということ。もうひとつは、今日得たデータのなかで、事前のシミュレーションと異なる部分があったことです。そのため、それに従って調整を行いました。
中団はかなりタイムが拮抗しており、激しい戦いになっています。ただ、チームはマシンに対していい感触を得ているようですし、今週はいい予選とレースができると感じています。
幸い、モナコグランプリは伝統的に金曜の走行がありませんので、明日の一日を活用してデータ分析を行い、土曜の予選に備えたいと思います。