行定勲が監督した銀座ダイヤモンドシライシの新CM『彼は走っている』篇が、5月28日から全国で放送される。
行定監督が男性視点でプロポーズを描いた同CM。出演者は、同棲中の彼女にプロポーズを決意した男性を演じる三浦貴大、彼女役の土村芳。映像は三浦貴大が全速力で走るシーンから始まる。
プロポーズをする男性の心理について 行定監督は 、「慣れていないけれど、一生に一度の買い物をした男は、なぜだか走りたい。さりげなく渡したかったはずなのに、汗だくになって彼女の元にいく。そういう男心ってかわいいですよね」とコメントしている。
撮影は4月の下旬に都内のアパートでスタート。三浦はひたすら走り続ける撮影内容になったという。 ウェブ限定のフルバージョンは、バスの中にいるカップルの姿を見た三浦がポケットに入った指輪の箱を触って確かめるシーンから始まり、三浦が差し出した指輪を土村が「今日ってなんの日だっけ?」と受け取るシーンが映し出されている。メイキング映像も公開中だ。
■行定勲のコメント
・今回の作品の意図やポイントについて
人って大切な人に何か贈り物をするときに「早く渡したい」って思うんですよね。慣れた人なら、買ってゆっくり、例えばレストランとかを予約してちゃんと渡せると思うんだけど。
慣れていないけれど、一生に一度の買い物をした男は、なぜだか走りたい。さりげなく渡したかったはずなのに、汗だくになって彼女の元にいく。そういう男心ってかわいいですよね。プロポーズを受けた彼女側もまさか汗だくで帰ってきてダイヤモンドを渡されるなんて思っていないだろうし。日常の中のサプライズが、あとで振り返ると微笑ましくなると思います。そういう男心とダイヤモンドって一見かけ離れているイメージがあると思うんですけど、だからこそ、ダイヤモンドの輝きって深くなると思っています。
・今回のキャスティングについて
企画を考えたときに真っ先に顔が浮かんだのが三浦君で。非常に自然体で、ちょっと不器用という男性のかわいらしさを重視しました。思ったとおりの人で演技に対してもとても誠実な方でした。
土村さんはかわいらしさと、表には見せない我慢強さが感じられました。派手ではないんだけれど、ダイヤモンドをつけたら輝きが増すようなイメージがありました。「おかえり」っていう笑顔がすべてを象徴していましたね。
・CMと映画の違いについて
映画では小道具が主役になることはないですが、CMだと意識を変えて、小道具の方が主役になりえるんですよね。でも私の映画は小道具がものすごくいい役割をすることが多いんですよ。ダイヤモンドは2人の「絆の象徴」になる。その輝きが観る人の感情に訴えてくると映ればいいと思っています。突然ドラマが始まったかのような、助走があって、そこから最後にダイヤモンドのCMなんだ、と分かるような印象を持ってもらえればと思っています。
■三浦貴大のコメント
・初の行定監督作品に出演した感想
がっちり指導を受けたわけではなく自由にやらせていただきました。コンテから感じる2人の空気感を大事にしていったので、言葉を交わさずとも監督との意思の疎通ができていたと思います。
・理想のプロポーズについて
1ヶ月くらい前からそわそわしていて、当日にはバレている、みたいなオチだと思うので。なるべく今回のCMみたいな、思いつきで買って走ってきて渡す、みたいな方がいいかもしれません
■土村芳のコメント
・初の行定監督作品に出演した感想
CMは秒数がきまっているので、合わせるのが大変でしたけど、そこを細かく指示をいただいたので勉強になりました。
・理想のプロポーズについて
撮影中も話題になってたんですけど、私の場合は外とか人目のある場所でされると恥ずかしくて、ちゃんと考えてあげられなそうなので、今回みたいな2人だけの空間の中で言われた方が素直に喜んべるんじゃないかなと思います。