映画『追想』が8月10日から東京・有楽町のTOHOシネマズ シャンテほか全国で順次公開で公開される。
イアン・マキューアンの小説『初夜』をドミニク・クック監督が映画化した同作は、家庭環境や生い立ちがまるで違う20代前半の夫婦、フローレンスとエドワードを描いたもの。1962年の保守的なロンドンで恋に落ちたフローレンスとエドワードは、新婚旅行先で初夜を迎える緊張と興奮から気まずくなり、フローレンスが口論の末にホテルを飛び出してしまう、というあらすじだ。原題は『On Chesil Beach』。
バイオリニストのフローレンス役を『ブルックリン』『レディ・バード』のシアーシャ・ローナン、歴史学者を目指すエドワード役を、ビリー・ハウルが演じる。2人はチェーホフの『かもめ』の映画化作品『The Seagull』でも共演している。
イアン・マキューアンとシアーシャ・ローナンの組み合わせは『第65回ゴールデングローブ賞』作品賞を受賞した映画『つぐない』以来となる。『追想』はマキューアン自らが脚本を手掛け、新たな解釈を加えている。