フレディ・マーキュリーを描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』が11月に全国で公開される。
イギリスのロックバンド・Queenの最初期からのボーカリストで、“We Are The Champions”“Bohemian Rhapsody”“We Will Rock You”といったバンドの代表曲を歌唱したフレディ・マーキュリー。1991年にHIV感染合併症のニューモシスチス肺炎で死去した。同作ではフレディ・マーキュリーがどのようにエンターテイナーとしての地位を確立していったのか、華やかなバンド活動の裏側と共に描く。
同作の音楽総指揮はQueenの現メンバーであるギタリストのブライアン・メイ、ドラマーのロジャー・テイラー。作中で使用される約32曲のQueenの楽曲では、主にフレディ・マーキュリー自身の歌声が使われている。フレディ・マーキュリーを演じるのは『Mr.Robot/ミスター・ロボット』のラミ・マレック。監督は『X-MEN』シリーズ、『ユージュアル・サスペクツ』のブライアン・シンガーが務めた。
ブライアン・メイは「完成した映画を観て、ワクワクしている。これは伝記映画ではなく、硬い岩から掘り出されたような、純粋なアートだ」とコメントしている。
■ブライアン・メイ(Queen)のコメント
完成した映画を観て、ワクワクしている。これは伝記映画ではなく、硬い岩から掘り出されたような、純粋なアートだ。家族や人間関係、希望に夢、悲嘆や失望、そして最後には勝利と達成感が、誰にでも共感できるような物語として描かれている。
決して楽な旅ではなかったが、価値のある旅というのは、すべてそういうものだ!
ラミとルーシー、それに若者たちがとてつもない演技を見せてくれ、実物よりもずっと立派だ!!
■グレアム・キング(プロデューサー)のコメント
これはクイーンの音楽と、史上最高のリード・ヴォーカルの一人であるフレディ・マーキュリーを称える映画だ。完成するまでに8年の歳月を費やしたが、それだけの価値があったと確信しているし、私たちがやり遂げたことをとても誇りに思っている。
フレディは、既成概念や周囲の予想を打ち破り、自身と自らの音楽を信じて、すべてを変えた。その結果、フレディはバンドと共に並外れた成功をおさめ、地上最も人気を博したエンターテイナーの一人となり、今日に至るまで続いているレガシーを確立した。
クイーンの曲は、数え切れないほどの映画やコマーシャルに使われ、今も世界中のスタジアムや、バーとパブで鳴り響いている。彼らの音楽は、アウトサイダーや夢を追う人、音楽ファンたちをインスパイアしてきた。ごく少数のパフォーマーにしかできない形で、人々と繋がりを持ったフレディだからこそ生み出せた音楽だ。私はこの仕事について以来、幸運にも偉大な役者たちとコラボレーションしてきた。たとえば、レオナルド・ディカプリオやダニエル・デイ・ルイスだ。だが、フレディ役のラミ・マレックの演技は、これまで私が観たことのないようなレベルに達している。