トップへ

Audi Team Hitotsuyama 2018スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート

2018年05月23日 23:12  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

Hitotsuyama Audi R8 LMS
Audi Team Hitotsuyama
Press release - 2018.0522 - 004

Race Report

2018 AUTOBACS SUPER GT
Round-3 / SUZUKA GT 300km -FAN FESTIVAL-

タイヤバーストにより表彰台のチャンスを逃す

 Audi Team Hitotsuyamaは、2018年5月19日、20日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されたSUPER GT第3戦「SUZUKA GT 300km RACE -FAN FESTIVAL-」に出場しました。

 レース前半には好調な走りで表彰台が確実視されていたHitotsuyama Audi R8 LMSでしたが、タイヤバーストにより、大幅にタイムロス。完走はできたものの、とても悔しい結果に終わりました。

▱予選
 長らく8月に「鈴鹿1000km」として開催されていたSUPER GT鈴鹿ラウンドが、時期を早め、装いも新たに「SUZUKA GT 300km RACE -FAN FESTIVAL-」に生まれ変わりました。この新しい鈴鹿大会に、Audi Team Hitotsuyamaのリチャード・ライアンと富田竜一郎が表彰台を目指して臨みました。

 予選が行われた5月19日は、上空に青空が広がったものの、非常に強い風が吹き荒れる肌寒い1日に なりました。予選に先立ち、午前9時から行われた公式練習では、21号車のHitotsuyama Audi R8 LMSは思うようにタイムが上がらず、14番手でセッションを終えることになります。

 ドライバーから「いつものようなフィーリングがない」との訴えがあったチームは、予選が始まるまで慌ただしく準備を続けることになります。そのかいあって、午後2時35分にスタートしたノックアウト方式の予選ではマシンの違和感も解消していました。

 Q1を担当したライアンは、1分57秒531の9番手タイムで、難なくQ2に進出。Q2に臨んだ富田は1分 57秒079で9番手というポジションとなりましたが、途中のミスがなければ4~5番手のタイムが期待できるほど、マシンも走りもうまくまとまり、決勝に向けてチームの士気は高まっていきました。

予選結果
P1 #96 K-tune RC F GT3 新田守男/中山雄一
P2 #25 HOPPY 86 MC 松井孝允/坪井 翔
P3 #0 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口信輝/片岡龍也
P9 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン/富田竜一郎

▱決勝
 決勝日の20日は、やや風は強いものの、この季節らしい清々しい青空に恵まれた鈴鹿サーキット。 計時システムの不具合により、約45分遅れの午後3時28分、ローリング方式でレースはスタートしました。

 途中1回のドライバー交替が義務づけられている今大会、前半を担当したのは富田。Audi Team Hitotsuyamaでスタートドライバーを務めるのはこれが初めてでしたが、スタート直後にひとつ順位 を上げたあともプッシュし続け、序盤の10数周で9番手から5番手にポジションアップ、その好調さをアピールします。

「タイヤもマシンもすごくよかった」という富田は、そのままの勢いで周回を重ねます。周回数の3分の1を過ぎたあたりから、ピットストップするライバルが増えていきますが、Hitotsuyama Audi R8 LMSは富田のスティントを長くする作戦。

「富田のペースが良かったこともあり、引っ張るところまで引っ張って、給油時間を短くしようと考えました。そして、タイヤを4輪交換して、前回の富士の最終スティントのように、リチャードに追い上げてもらうという作戦でした」とはチーム代表の一ツ山亮次。

 30周を終えた時点で、暫定2位を走る21号車の富田は、トップを走る0号車のグッドスマイル 初音ミク AMGとの差を1秒287まで縮めていました。表彰台が見えてきたAudi Team Hitotsuyamaでしたが、31周目、ピットインを指示した直後に、右リヤタイヤがバースト。コース前半からスロー走行を余儀なくされた21号車は大幅なタイムロスとなり、入賞のチャンスを失いました。

 ライアンにドライバー交替したあとは、4輪にニュータイヤを投入したこともあり、トップ争いを演じるライバルを上回るペースで周回を重ねましたが、23位完走でレースを終えることになりました。

決勝結果
P1 #96 K-tune RC F GT3 新田守男/中山雄一
P2 #25 HOPPY 86 MC 松井孝允/坪井 翔
P3 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口卓人/山内英輝
P23 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン/富田竜一郎

チーム代表 一ツ山亮次のコメント
タイヤのバーストばかりはチームではどうにもなりませんね。もしもあのバーストがなかったら、6位あたりでコースに復帰できたと思いますし、上位の多くがタイヤ無交換で走っているなかで、4 輪タイヤ交換したリチャードが1周2秒以上速いペースでプッシュしてくれていたので、優勝したレクサスに届いたかどうかまではわかりませんが、2位表彰台は確実だったでしょう。そう思うととても残念で悔しいですが、バーストした瞬間に富田がなんとかコースに留まってくれて、マシンに大きなダメージがなかったのは不幸中の幸いです。もし何かあったら、この鈴鹿大会の直後に行われる鈴鹿10時間レースのテストや、第4戦のタイ大会への参加が危ぶまれるところでしたから。

第1戦は、一時トップを走り、表彰台が確実という状況でそれをふいにしてしまいましたし、この第3戦もまちがいなく表彰台という流れだったにもかかわらず悔しい結果になってしまいました。常にトップ争いができるところにいるのは確かですので、これをなんとか結果につなげたい......。次のタイ戦は、ウェイトハンディがほとんどありませんので、ひと暴れして結果を残し、中盤戦から後半に向けて、良い流れをつくりたいと思います。応援してくださる皆様、それまでもうしばらくお待ちください。

Official Facebook page of Audi Team Hitotsuyama.
https://www.facebook.com/hitotsuyamaracing