アルファロメオ・ザウバーのルーキー、シャルル・ルクレールは、F1の伝説的ドライバーと比較されたことを喜んでいるものの、20歳の彼はおだてには乗らないようにしているという。
2017年のFIA F2で圧倒的な強さでチャンピオンを勝ち取ったルクレールだったが、今シーズンのF1では厳しいスタートを切っていた。しかし、第4戦アゼルバイジャンGPと第5戦スペインGPにおいて連続でポイントを獲得、評論家は前途有望な彼を称賛し、彼の才能をアイルトン・セナやミハエル・シューマッハーのようなドライバーと比較した。
ルクレールはそのようなコメントを喜ぶ一方で、現実的に物事を捉えようとしており、彼にはまだ身につける必要がある膨大な経験と知識があることを認識している。
「もちろん、すでにそのような人たちと比べられるのは大きな名誉だ」とルクレールは初めての母国レースであるモナコGPを前にして語った。
「でもそうした話は気にしないようにしている。なぜなら僕はまだF1で学ぶべきことがたくさんあるからね」
しかしF1で4度の世界チャンピオンを獲得したアラン・プロストでさえルクレールを高く評価している。
「そのことは僕に大きな自信を与えてくれた。彼はフランスの南部に家があるから、僕たちは以前からの知り合いなんだ」
今シーズン最初の困難な数レースを振り返ったルクレールは、FIA F2からF1に昇格してから学ぶべきことや適応すべきことが非常に多くあったため、序盤で苦戦することになったのだと考えている。
「マシンについてより多くの情報を持つほど、自信をつけることができる」
「最初の2レースではそれが欠けていたのかもしれない。だからミスしてしまったんだ」
「それに、F2からF1へ上がることは、想像するよりも、もっと大きなことなんだ」
各レースを終えるごとにルクレールはスピードを上げているが、フェルナンド・アロンソのようなドライバーとコース上で競い合うことほど、若手ドライバーの向上を助けてくれるものはないだろう。
「あのようにアグレッシブな2度の世界チャンピオン経験者と戦うと、他のドライバーと戦うよりも多くを学ぶことができるよね」
「それにフェルナンドだって下位チームだったミナルディからキャリアを始めたんだよ」