2018/19年からニッサンがワークス参戦を表明し、日本でも注目が集まっているフォーミュラE。このレースを2014/15年の初年度からフォローしている数少ない日本人カメラマン、太(ふとり)カメラマンが5月19日(土)の2017/18年第9戦ベルリンE-Prixに潜入。そのルポをお届けします。
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皆さん、こんにちは!
ヨーロッパラウンド3戦目、今回はドイツ・ベルリン市内の南に位置するテンペルホーフ空港特設サーキットが舞台!
ドイツのチーム、関連企業、スポンサー、ドライバーが多く参戦しているフォーミュラEは、今年も多くのファンが詰めかけていました。
初年度から唯一連続開催しているベルリンE-Prixですが、今回の舞台となるテンペルホーフ空港での開催は3回目。今回も昨シーズンとほぼ同じトラックレイアウトとなっています。
ちなみにシーズン2は、ベルリン市街地のコースで開催されていました。
それでは早速、現地からベルリンE-Prixの模様をお伝えします!
肌寒く曇天のなかで開催された18日(金)のシェイクダウンから一転、青空が広がり夏らしい天候でのレースデーとなりました。
今回宿泊していた最寄りのベルリン中央駅から、会場まで電車で30分、ベルリン中心地から非常にアクセスのより立地です。
メディアセンターの前には、飛行機が展示されていました。
フリー走行が行われる前に、少し敷地内を歩いて見ます。
こちらは空港内の格納庫に設置されたベルリンの建造物を背景としたイラスト。
Eレースが開催されるゲーミング・エリアです。
このゲーム・シミュレーター、ぜひ1台自宅に置きたいです!
今回のベルリンE-Prixで、初めて公の場で走行される次世代フォーミュラEマシン“GEN2”も展示されていました。
既報のとおり、このマシンをドライブするのは、2016年F1チャンピオンでドイツ人ドライバーのニコ・ロズベルグです! デモ走行が気になります!!
こちらもデモ走行します。ジャガーI-PACE!
アウディe-トロン・ビジョン・グランツーリスモも展示されていました。
“e-トロン”の電動キックボード! こちらも気になる!!
アンドレッティチームは、ドライバーをトム・ブロンクビストからステファン・サラザンに変更です。
フォーミュラEでも数チームを渡り歩き、もはや“職人”というところでしょうか。
日本でもファンが多いニック・ハイドフェルド(マヒンドラ・レーシング)。フリー走行1回目はトップタイムを記録しました。
そんなハイドフェルドは先週、お誕生日でした! おめでとうございます。
フリー走行1回目終了後、パナソニック・ジャガー・レーシングから“ティー・パーティ”のお誘いがありました。
レースが開催される19日(土)は、イギリスのヘンリー王子の結婚式で、そのお祝いです!
ピットガレージ付近では、マーク・ウェバー、デビット・クルサードの姿も!
優しいジェローム・ダンブロシオ(ドラゴン・レーシング)さんは、マーシャルの方々と記念撮影。
レースでは、毎回と言っていいほど、ゲストがフォーミュラEマシンをデモ走行します。
今回のゲストは、この方! なんと美女モデルさんがドライブします!!
スーパーポールを制し、ホームレースでうれしいポールポジションを獲得したダニエル・アプト(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)。シェフラーの応援団も駆けつけたスタンドからは大歓声が湧き上がっていました。
決勝レースは現地時間18時からと、通常のフォーマットよりも2時間遅いスタートに。
予選・スーパーポールから決勝までは、デモ走行がありました。
今回はフォーミュラEが、デモランのスケジュールをメディアに発表してくれていたので、助かりました!
まずは、ジャガーI-PACE eトロフィーのプレゼンテーション!
フォーミュラEのアレハンドロ・アガクCEOがハンドルを握り、デモ走行を行いました。
アレハンドロさん、BMW i8でコースをブッ飛ばしているのでちょっと物足りない感じ?
そして、大注目のロズベルグによる次世代フォーミュラEマシン“Gen2”のデモ走行が始まります。
F1ワールドチャンピオンご本人登場! オーラが違います!!
マシンに乗り込む前、ハロに立ち上がっての1ショット!
ダダーンッ! って感じでしょうか?
穏やかな表情の中にも、久しぶりにレーシングスーツを着て、マシンを走らせることにワクワクしているのがよく伝わっていました。
ピットガレージ裏のマシン展示スペースから、いざ出陣!
急いでコース脇にダッシュ!
新型マシンは現行マシンよりも格段にスピードアップし、非常に安定してコーナーを駆け抜けていました。来シーズン、このマシンがバトルを繰り広げるのが楽しみです。
さて、いよいよ決勝レースです!
今回は、1、2コーナーが見渡せるスタンドにさらっとお邪魔しました。スタンドは満員です!
フロントロウのふたり、アプトとオリバー・ターベイ(NIOフォーミュラEチーム)はスタートを決め、そのまま1コーナへ。
アウト側から一気にポジションアップを狙ったフェリックス・ローゼンクヴィスト(マヒンドラ・レーシング)はブレーキをロック、コースを外れ大きく順位を落としてしまいました。
レース中盤、ついにホームレースのアウディがワン・ツー体制に!
ドイツで念願のワン・ツー・フィニッシュには、チーム、ドライバーはもちろん、ファンやスポンサーも大喜びです!
3位には、ランキングトップをひた走るジャン-エリック・ベルニュ(テチーター)が入りました。
ポイントを加算し、ドライバーズタイトルに王手をかけましたね。
プレゼンターとして表彰台に立っていたロズベルグ、セレモニーまでファンとセルフィーの大サービス!
大歓喜のアプト、優勝おめでとう!
今回は、表彰台最前列で陣取り、撮影していたのでシャンパンまみれです。
ドイツ人のドイツ人によるドイツ人のための……と言っても過言でないフォーミュラE第9戦ベルリンE-Prixが終了しました。
撤収作業が進む23時、メディアセンターのWi-Fiも遮断されたので、帰ります。
次戦は、フォーミュラE初開催で、モータースポーツイベントの開催そのものが64年ぶりとなるスイス、チューリッヒE-Prixです。
それでは皆さん、また!
チューッス!