2018年シーズンはまだ5戦が終了したところであるが、ルノーはすでにチームの焦点とリソースの一部を、2019年型マシンに切り替えることを検討している。
ルノーは徐々に、しかし確実にトップチームの座に返り咲こうとしており、2020年には世界タイトルを賭けて戦うという野望を達成するために、体制と基盤を整えている。
今シーズン、ルノーは中団グループ上位に位置しているものの、戦いは熾烈で予断を許さない状況だ。それにもかかわらず、間もなく来年のマシン開発にリソースを移すかもしれないと、テクニカルディレクターのボブ・ベルが語った。
「我々は現在、今年のマシン開発を縮小すべきかどうかの議論をしているところだ」とベルは認めた。
「まだ決定はしていない。現在、中団グループのトップを巡る激しい戦いのさなかにあり、開発の手を緩めるわけにもいかない。しかし検討する必要はあるだろう」
ニコ・ヒュルケンベルグは、チームが2019年マシンの開発にシフトすることを決めるなら、その決断を支持すると語った。
「僕にとっては問題ない。たとえ今シーズンのチャンスを損なうことになってもね」とヒュルケンベルグは語った。
来シーズンはF1の空力ルールに一連の変更が導入される。そのため、どのチームもライバルたちよりもいいスタートを切りたいと考えるはずだ。
F1はオーバーテイクのチャンスを増やし、接近戦を促進することを狙い、2019年にレギュレーション変更を行うことを決めた。しかしベルによると、ルノーはこれに賛成ではなかったということだ。