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大学受験生の8割「首都圏の方が有利」 地方では「予備校や塾が少ない」「受験情報がない」

2018年05月23日 12:21  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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シンドバッド・インターナショナルが運営する『家庭教師メガスタディオンライン』は5月23日、大学受験生79人と保護者92人の計171人を対象に実施した「首都圏と地方の教育格差についての意識調査」を発表した。

首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)とそれ以外の地域で、教育環境に差があると思うか聞いたところ、「かなり差があると思う(かなり不利)」が40.9%、「多少あると思う(多少不利)」が42.7%だった。合わせて8割以上の人が首都圏以外は不利だと感じているようだ。

地元の予備校・塾に不安があるという人も約7割

不利だと思う点としては「講師のレベル」「そもそも予備校や塾が少ない」「受験情報がない」といった意見が寄せられた。

また、大学受験を目指すにあたり、地元の予備校・塾に不安があるかどうか聞いたところ、「かなり不安がある」が19.3%、「多少不安がある」が49.7%で約7割もの人が不安を抱いていることがわかった。

実際、有名な講師や実力のある講師は首都圏の大手予備校に在籍していることが多い。大手予備校の方が受験生をサポートする体制が整っていることもある。地元の予備校に不安を感じるのも仕方がないのかもしれない。

経済産業省の調査によると、学習塾の数は東京4042、神奈川3259、埼玉2913、千葉2295となっている。首都圏以外にも、大阪(3204)や兵庫(2780)には数多くの学習塾があるが、島根では217、鳥取では263にとどまっている。やはり塾の数には地域によってかなり偏りがあるようだ。

ビジネスジャーナルに2014年に掲載された記事によれば、東大・京大合格者数は、1位の奈良(274人)と最下位の青森(7人)でかなりの開きがある。背景にはやはり進学校の数の違いなどがあるという。