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女性の賃貸選び、1階で一人暮らしするのは危険? 気をつけるべき点を不動産業者に聞いた

2018年05月23日 11:21  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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女性が賃貸物件への入居を検討する際、防犯面の心配から1階を避けるケースが多い。しかし、賃料が安いなどの理由から1階に住みたいと思う人もいる。

はてな匿名ダイアリーには5月13日、「アパートの1階に住むかもしれない」というエントリがあった。投稿者は女性で、1階に住んだことはない。そのため経験者から意見を求めた。

「1階に住んだことのある人がいたらどんな感じだったか教えて欲しい。力を貸してくれ」

「下着を盗られ、ドアポストを覗かれた」「ストーカーに道路から壁を蹴られた」

投稿者はすでに物件の目星をつけており、スペックを次のように紹介した。

・3階建ての内の1階
・角部屋
・住宅地にある
・治安は悪くない(都内)
・周りにも同様な感じのアパート、マンションが多数ある
・目の前が公園?みたいな感じで木が生い茂ってる
・一応バルコニーがある
・道路とバルコニーの高さはほぼ同じ

投稿者は騒音は我慢できるが、虫が苦手。物件の目の前には公園があり、そこには木が生い茂っているため虫が湧くのではと心配している。また木は不審者の隠れ場所になりえるので、部屋に侵入してくるリスクも懸念する。

はてなブックマークでは、1階に住んだ経験を持つ人からの被害体験が続々と寄せられた。

「若い頃アパート1階角部屋に住んだ時あるけど、ストーカーに道路から壁を蹴られたことはありました」
「はじめて借りた部屋が一階角部屋で、下着は盗られる、部屋に侵入される、ドアポストは覗かれる、建物の奥で待ち伏せされていた」

これは怖い。ほかにも「空き巣に入られた」など犯罪被害に遭った人からの投稿があり、「ブコメに空き巣被害事例多くてびびる 」というコメントがつくほどだ。

見通しが良いかを確かめて!でも近くに「公園や空き地」がある場合は要注意

ほかにも1階は湿気がこもりやすい、日当たりが悪い、冬場は寒いなど、防犯面以外のデメリットがある。それでも投稿者が1階に住みたいと思った理由は「家賃と部屋の広さが希望に合っていた」からだ。

1階にはエレベーターや階段での移動がないので、外出が楽というメリットもある。不動産会社、縁合同会社の安孫子友紀代表も、「賃料の差別化を図っている物件もあるので、一概に不人気とは言えない」と、1階を好む人がいることを話す。

しかし、防犯面でのリスクがあるのは確かだ。女性が1階に一人暮らしする場合、どのような点に注意して物件を選べばいいのか。安孫子さんは、「見通しの良さ」を挙げた。

「道路の奥にある物件は視認性が悪いため、不審者が隠れる場所をつくることになります。そのため、盗難や侵入のリスクが高くなります」

しかし視認性に優れた物件でも注意が必要なケースがあると指摘する。

「近くに空き地や公園がある物件には気をつける必要があります。散歩をするフリをして、部屋の中の動きを見ている人がいるためです。また、道路を挟んで24時間営業のコンビニやスーパーがある場合も同様です。これらの店には不特定多数の客が出入りしますし、雑誌の立ち読みや車内での休憩を装って侵入を企てる人もいます」

投稿者が目星をつけている物件はどうか。公園が近くにあり、かつ木がたくさんあるということは、不審者にとっては隠れ場所があり好都合だ。考え直した方がいいかもしれない。