スーパーGT第3戦鈴鹿、決勝で最後尾からスタートしたMOTUL AUTECH GT-Rは、1周目で早くも2台をパス。その後もトラフィックが絡む混戦のなかで“2台抜き”を演じるなど、14周目のセーフティカー出動までに「スタート前の目標だった」(ロニー・クインタレッリ)10番手に浮上。
「今後の方向性を決めるため、(優勝した)富士とは違うタイヤを入れてデータを取りたかった。ただそれがちょっとズレていた部分があったし、燃料リストリクターも入って辛かったけど、ドライビングで120パーセント頑張ってカバーした」とロニー。
最後はau TOM’S LC500に抜かれたものの、6位で終えて1ポイント差のランキング2位となった。
「いまのところベストなシナリオ。周りより1戦早く(燃リスの)準備もできた。タイでは(ランキングトップの)100号車(RAYBRIG NSX-GT)との戦いを楽しみたいですね」とロニーは不敵な笑み。
予選Q1は15番手に終わったが、燃料リストリクターとウエイトハンデの影響を補正すると「12号車(カルソニック IMPUL GT-R)とはトントンという認識」と話すのは、ミシュラン小田島広明氏。
今回のトライを経てロニーは「いろいろとはっきりした」という。
■auto sport 2018年 6/8号 No.1482