トーキョー女子映画部は5月21日、格差恋愛に関する調査結果を発表した。調査は10代以上の女性350人を対象に行なった。
男女関係で一番困難だと思う格差を聞くと、1位は「家柄」(46.9%)。次いで「キャリア、社会的ステータス」(21.7%)、「収入」(13.1%)、「年齢」(6.3%)、「学歴」(4.3%)と続き、「身長」は0.3%にとどまった。
「家柄」に関しては、「物事の価値観や金銭感覚の違いからケンカもありそう」(30代後半)や「釣り合いがとれていないと親族間のお付き合いが大変」(20代前半)など、当事者同士としても対外的にも懸念する人が多いようだ。
「女性の方が裕福な育ち」だと困難? 「男性特有のプライドで傷つきそう」
その他の項目については、
「自分のほうがキャリアが上で別れた経験があります。男性には、大小あると思いますが、プライドがあって、寛容に見守ってくれる方は少ないように感じます」(30代後半)
「女性のほうが社会的地位や収入が高いと、男性のプライドを傷つけてしまうことがあるとよく聞く」(10代後半)
など、女性が男性よりキャリアや地位が上だとい上手くいかないのでは、と感じている人も少なくはない。また男女関係において、「女性側が裕福な育ちで、男性が不遇な育ち」(32.9%)の方が困難という人が「男性が裕福な育ちで、女性が不遇な育ち」(16%)を上回った。しかし最多は「どちらの状況も困難」(42%)となった。
具体的に聞くと、「女性側が裕福」の方が困難という人は「男性特有のプライドによって、女性側の家族や親戚からどう思われるかを気にして男性自身が苦しみそうだし、その姿を見る女性も気に病むことが多そう」(20代後半)など男性側が体裁を気にするのではという声が多く寄せられた。
一方、「男性側は裕福」の方が困難という人の中には「現代日本は、ただでさえ男性のほうが収入や社会的地位が上なのに、さらに差が開くと相手の言いなりにならざるを得ない」(20代前半)という人もいた。
「信仰のある人とのお付き合いを両親に反対され、話し合いの結果お別れしました」
相手との恋愛を親に反対された場合の対応で、最も多かったのは「親に何を言われようと、反対されようと諦めない」(45.5%)。しかし「親が反対しそうな相手とは最初から付き合わない」(26.3%)、「親を説得してもわかってくれなければ諦める」(25.1%)など親の顔をうかがう人が半数以上だ。
周囲に反対された恋愛エピソードを聞くと、
「大学院卒で省に勤める彼氏の親に紹介された際、自分が専門卒なので彼氏の親御さんに遠回しに反対されました」(30代前半)
「信仰のある人とのお付き合いを両親に反対され、何度も話し合いの結果お別れしました」(40代後半)
「不倫。結局ひどく傷ついたけど、 反対されたからと言ってやめられるほど簡単なものではなかった」(40代後半)
などの声が寄せられた。また家族を養える状態ではない男性が相手の場合、「家族を養える状態ではない男性とは結婚しない」(46.3%)と考えている人が最多だった。
なお、この調査は主人公がショービズ界で前例のない挑戦をしていく映画『グレイテスト・ショーマン』(日本では2018年公開)にちなんで実施された。同作の主人公のように前例のない事に挑戦する男性については「交際だけならアリ」(43.1%)が最も多かった。