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V6 三宅健×滝沢秀明によるKEN☆Tackeyがデビューへ “競演”の意外な軌跡に迫る

2018年05月22日 12:12  リアルサウンド

リアルサウンド

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 V6・三宅健とタッキー&翼・滝沢秀明による新ユニット、KEN☆Tackey(ケンタッキー)のCDデビューが決定。7月18日に1stシングル『逆転ラバーズ』が発売される。


 これまでもジャニーズ事務所内ではグループを超えて結成されたユニットが存在しており、直近でいえば山下智久とKAT-TUN・亀梨和也による亀と山Pが記憶に新しい。今回のデビュー決定を機に、三宅と滝沢によるKEN☆Tackeyの二人の意外な軌跡に迫ってみたい。


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■KEN☆Tackeyのはじまり、過去にはCM出演も
 ファン以外からすれば、異色のコンビに驚くかもしれないが、三宅と滝沢は2016年に滝沢主演の舞台『滝沢歌舞伎』に出演。以来、3年連続で共演を果たしている。


 2006年に誕生したミュージカル『滝沢演舞場』から、現在の『滝沢歌舞伎』と滝沢が演出・主演をつとめるロングラン舞台の節目、10周年に花を添えた三宅。滝沢からの熱烈オファーで出演が実現したという。制作発表の場で三宅が「ケン&タッキーでおいしい関係になれたら」とコメントしたことが一つのきっかけとなり、その後二人はケンタッキーフライドチキンのCMに出演した。


 ダジャレが現実のものとなるーー嘘みたいな本当の話だからおもしろい。


■一線で活躍する者の“競演”
 三宅が初参加した2016年の『滝沢歌舞伎』。公演からわずか3日目の上演中にアクシデントに見舞われた三宅は、全治3カ月の怪我を負ってしまう。滝沢は舞台で直接ファンに挨拶をし、三宅を「守り抜く」と座長としての気概をみせた。一方の三宅も、大怪我を負ったにもかかわらず、当日の夜公演から舞台に復帰を果たし役者魂を感じさせた。


 当時、舞台を観覧したファンによれば、三宅は椅子に座ってのパフォーマンスだったとはいえ「圧巻だった」、「気迫が伝わってきて涙が出た」と体は自由に動かせないもののプロの表現者としての底力に魅せられたという。


 筆者は2017年、2018年と『滝沢歌舞伎』を観劇する機会に恵まれたが、三宅の甘い歌声、全身を使ったしなやかで美しいパフォーマンスには目が釘付けになった。


 後輩の舞台、それも2010年から続くロングラン公演、しかも全日程即日完売という大人気舞台への出演を決めた三宅。プレッシャーはどれほどのものだろうか。反対に、自身が演出家、主演として座長をつとめるだけでも大変であろう環境に、あえて先輩を招いた滝沢。自らを鼓舞しアップデートし続けようという、前向きな挑戦が感じられる。


 芸歴を重ね、それぞれ不動のポジションを得ている二人。両者ともに負けられないという気迫、二人だからこそ実現した華やかなステージはプロのパフォーマンスがぶつかり合って融合する化学反応を起こす、“競演”そのものだった。


 2018年4月5日、新橋演舞場で行われた『滝沢歌舞伎2018』の初日に「逆転ラバーズ」を初披露した二人。楽曲は聞くだけで気分が高まる、いわゆる“キャッチーなアッパーチューン”だ。視界がパッと明るく開けるようなテンポの良いメロディ、KEN☆Tackeyが連続するようにも聴こえる歌詞は耳に残るキャッチーさがある。二人が笑顔で歌って踊る、懐かしくも新しい、これぞ王道のアイドルという姿が見られる貴重な機会だ。


 二人は今後、KEN☆Tackeyとして再びケンタッキーフライドチキンの新CMに出演することも決定しており、他のメディア露出にも期待が高まる。今年はKEN☆Tackeyの夏になりそうだ。(柚月裕実)