2日間の予選を終えた第102回インディ500.。21日に行われたプラクティス走行は、ドレイヤー&レインボールド・レーシングのセージ・カラムが226.461mphでトップスピードを記録。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、23番手だった。
走行7日目となる21日は予選用から通常のブースト圧のエンジンに戻され、3時間半の走行時間が設けられた。走行開始は、予定より30分遅れの13時にグリーンフラッグが振られる。
走行が始まってすぐにロバート・ウィケンス(シュミット・ピーターソン)がターン2でクラッシュ。
「壁を磨いてしまった。両サイドのサスペンションがダメージを負って、スローダウンしようとコントロールしたんだ。かなり激しく右に行ってしまった。レースも近いし、誰も望んでいないよね」
「でも、いいレッスンになったよ。身体は問題ないし、クルマはとても安全だね。インディカーでの最初のクラッシュだし、いつかは起きることだったと思う」とウィケンス。クラッシュの影響で3周しか走行できなかった。
13時34分から再びセッションは再開され、16時に終了となった。各車決勝に向けてのセッティングを確認するこの日のトップは39秒7419で走行したカラム。2番手に前日の予選で10番手グリッドを獲得して上機嫌のトニー・カナーン(AJフォイト)。3番手にライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が続いた。
最多周回は、120周と積極的に走行を行った総合6番手のウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。チームメイトのエリオ・カストロネベスも118周を走行し総合7番手に入った。
3度目のインディ500ポールを獲得したエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)は14番手に留まった。
「トップで終えることができて、すごくクールだよ。でも、あまり意味はないよね。レースに向けていくつか仕事があるよ。今日はレースセッティングに取り組み、ピットストップを行うことが目標だった。昨年の5月以来、ピットストップは行っていないからね。それらをやり遂げることができたし、トラフィックの中でも走ることができた」とカラム。
前日の予選で16番手を獲得した佐藤琢磨は、74周を周回。7周目に記録した222.577mphがこの日の最速で総合23番手だった。
25日のカーブデイで1時間のプラクティス走行を終えると、27日に第102回インディ500の決勝レースが行われる。