F2ドライバー、ニコラス・ラティフィの父親と関連がある企業が、マクラーレン・グループに多額の出資を行ったと報じられている。
マクラーレン・レーシングとマクラーレン・オートモーティブの持株会社マクラーレン・グループは、株式を売却する形でイギリス領ヴァージン諸島を本拠とするニダラ・リミテッドから2億380万ポンド(約304億7700万円)の出資を受けたと、Racefans.netが伝えた。
このニダラ社には、ラティフィの父親で、カナダの大会社ソフィーナ・フーズの会長を務めるマイケル・ラティフィが関わっていると考えられており、将来的にニコラスがマクラーレンに加入する可能性があるのではないかとの推測につながっている。
ラティフィは2016年にGP2に初のフル参戦を果たし、翌2017年と2018年もF2となったシリーズにDAMSから出場。今年はフォース・インディアF1チームのリザーブドライバーも務めている。
しかしニダラ社に関してマクラーレンのスポークスパーソンは、「投資者の詳しい情報を明かすことはできません。それが普通のことです」とコメントし、ニダラ社についての詳細は明かしていない。また、今回の取り引きにラティフィとのなんらかのドライバー契約が含まれているかどうかについても、マクラーレンのスポークスパーソンはコメントしなかったということだ。
マクラーレンF1チームは、ボーダフォンとの契約が終了した後、2014年以降はタイトルスポンサーがない状態が続いている。数年にわたってコース上で優れた結果を残していないマクラーレンは、経済的に苦しい状況に陥りつつあると推測されるが、マクラーレン・レーシングのCEO、ザック・ブラウンは、それを否定している。
「我々の株主は昔からこのスポーツに関与しており、F1というものを完全に理解している」とブラウンはスペインGPの週末に語った。
「今年我々は、他のどのチームよりも多くの新たなスポンサーパートナーと契約を結んだ。もちろん、どのチームもできるだけ多くのスポンサーパートナーを獲得することを望んでいるが、それは簡単なことではない」
「しかし我々は経済的に困窮している状況ではない。今年のスポンサーシップ収益に関する目標に向けて努力しているところだ」